祥子と可南子で検証「男ぎらいになる方法」

摩利と新吾」(白泉社文庫版)の2巻にあるエピソード「緑紅最前線」は同作品の中でも1,2を争うくらい好きな話なんですが、その中で摩利と新吾率いる全猛者連が「男ぎらいになる方法」という劇でもって、相手方(修学院)の美女姫衆三羽烏と委員長・姫花の男嫌いになった原因を暴くシーンがあります。で、それによると少女が男ぎらいになるパターンは

  1. 父親の浮気を知ってしまった
  2. 好きな男性になんらかの形で裏切られた
  3. ブスと言われたことがある
  4. 彼が男にしか愛を感じない人種である

のいずれかだとか。「特別でないただの一日」を読み終わって、「あ、祥子や可南子にも結構はまってるなー」と妙に感心した覚えがあります。まず祥子の場合パターン1と、パターン2と4の複合型になりますか。まあ柏木の発言はかなりアレかと。可南子はパターン1と2の変則型っぽい。父親が自分の好きな先輩を妊娠させた、ってのもヘヴィな話です。ちなみにあてはまるパターンが多いほど男嫌いが重症とするなら祥子に軍配上がるんですが、小説の方では確か可南子の方が根は深い、みたいに祐巳が言ってたか。でも一応の解決が見られたし、可南子に関しては男ぎらいがましになったのかどうか、興味ありです。