DESTINY LACHESIS〜妹お披露目(スール・オークション)

「皆様、よくぞお集まりくださった、お待たせいたしました!さあどうぞ、これが今回のブゥトンロサ・キネンシス公の最新作!」
福沢祐巳です   (ザワザワ…さすがキネンシス公、なんと自然な…)
「さておひろめの前に今回のみとどけ人、『リリアン瓦版』の山口真美嬢よりごあいさつを」ス…
「みとどけを任されました山口真美であります。校則に基づき、今回のおひろめが公正に行われることを…。ブゥトンは各組、一年生との謁見の後、本人の口より1名のスールの名を口上すること。万が一ブゥトンがスールとなるべき良人を認められ得ぬ時は、この地に留まり、次の機会を待つこと!」
「そして一年生ならびにスール所有の権利を持つ者たちよ…ブゥトンの口より言い出しスールの名に関しては一切の発言をつつしむべし!以上!」
「それでは始めましょうぞ!」  ワッ
…といった感じで始まったオークションは大盛況!この他にも「はぐれスール」「ロスト・スール」「出戻り妹(ブーメラン・スール)」などがお披露目の席を賑やかしたりしなかったりする訳ですね!しません!いや、ただ単にスールの契りって、ファイブスター物語における騎士とファティマのそれに似ているよなーとぼんやりと思っただけの話。そうなると「でこちん」繋がりでメガエラ=江利子とか“ホワイト”イエッタは志摩子っぽいか?とか、黒薔薇だけにエストはロサ・カニーナ!などと妄想は膨らみます。フローレンスファティマは薔薇様級って事で一つ。
メガエラと言えば今回の「妹オーディション」の顛末についても、由乃のやり口などは若き日のビュラードにそっくりやんけ。きっと今後の妹選びのトレンドというか、裏技の一つになる事請け合いかと。で、肝心の由乃ですが、次巻から武者修業の旅に出るでしょう。それでもって10年経って戻ってきたらアーラびっくりバランシェ・ファティマが!そうでもしないとオーディションの首謀者もとい主催者として立つ瀬がないですねー。
そして祐巳の妹は、瞳子と可南子を足して2で割るかしたら、ちょうど良い具合になるんだろうなーと思った。今回のお話のポイントは、「姉の面影」って所だろうから、外見で行けば可南子だし性格で行けば瞳子になる。すなわち甲乙つけ難い。だからさっさとフージョンして下さい、と。…などなど、内容が内容だけに、トンチンカンな感想に逃げるが勝ち!とは思うんですけど、一つだけ言いたいのは蓉子さま最高ー!という事です。聖を前にして堂々とその言葉を吐くあたり、素敵だなぁ。祐巳きちにはまだまだ解らない、色々な意味で大人な妹選びの基準ですわ。