1月、京都で探し物。

「なんて不完全なんだ、この世界は!」

清涼院流水を読むのは『トップラン』以来で久々だったのですが、「物語を読むだけで“英語”と“京都”と“運命”の達人に!」というフレーズに惹かれて思わず購入。講談社BOXシリーズは立ち読みできないのが利点でもあり難点でもあるような。特定層を狙ったかのようなラインナップなんで気にするこちゃあ無いんでしょうけども。
で。果たして、英語と京都の勉強にはなりました。英語の勉強方法というか捉え方を文章化するのは難しいのだろうけど、そこを「キャナスピーク」という謎の言語があるんだよ、という取っ掛かりから説得力のある内容に持っていったのは凄いと思います。…しかしこれ、信じて良いのでしょうか?信じるモノは救われる?
主人公の変わったヒーローっぷりとホームステイしてきた青年の秘密が、京都の町並み・景観を交えて英語と日本語とで軽妙に絡み合って良いなぁ、というところで気になり過ぎる引きが!おまけに12ヶ月連続刊行ってマジすか。うーむ楽しみです。本当に出だしワクワクさせてくれる作者かな、とも思いつつ。