副会長と荒くれ子猫。

私立!三十三間堂学院〈5〉 (電撃文庫)

私立!三十三間堂学院〈5〉 (電撃文庫)

まずはお気に入りのシリーズ最新刊から。むーん、これまでの会長の横暴な振る舞いは許せても、副会長の今回の言動はちょっと…読んでる端から「うわーウゼー」と思ってしまいましたわ。旧副会長登場で、かずちとのキャラ対比で考えば色々面白いのですけどねー。
そして今巻のヒロイン・六道明日香は、名前といい立ち姿といい何か懐かしくなるようなキャラクター。目つきの悪さがチャームポイントです。性格はこれまた極端で、そりゃかずちとは反りあわんわ。一度懐いた相手には可愛らしい面も見せるけど、いわゆる「勝気に過ぎる」ってヤツで、ていうかスケバンで。勘違いにすれ違いの重なり合いと、お話だけなら結構王道展開かも。
売りである「学園群雄戦略ラブコメ」という面では、やはり旧副会長のけんだっぱ…もとい乾樹葉さんの活躍があって楽しめました。大体がですね、こういう眼をしたキャラは只者ではないのが容易に想像できるってもんです。その通り、なかなか良い性格してました。その他では、四天王の南が意外とキャラ立ちしてきてて興味深いというか。タフ&ワイルドな方向なのはともかく。
そんなこんなで、頭を冷やしてもう一回読めば色々と面白い内容ではあるのかな?それでも定着しつつある悪役=会長or副会長、花音=ラブコメ担当は、ヒロイン揃い踏みするまで続くのかもね…と思いつつ。