アムリッツァ
- 作者: 榊涼介,きむらじゅんこ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
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戦線が延びきった後に横腹からガツン!とは、読まずとも想像できる流れでしたが…。山口防衛戦からこっち、まるでイゼルローン攻略からアムリッツァ会戦のような悪い展開をどうにか打破して欲しいと、ハラハラしながら読んでいる九州奪還編です。
1巻は橋爪、2巻は佐藤まみが表紙に躍り出たシリーズでもある訳ですが、それぞれが危機的な状況の中で恋人との思い出を語ったりしていると、もう!いつ死ぬんじゃなかろうかと気が気じゃないっス。橘さんも危ないポジションだしなぁ…それでも、死んで花実が咲くものか、という教えが最後まで守られて欲しいと本気で祈っていたり。撤退戦での繋がりがチラホラあって、キャラの広がりという点では楽しいんですけどね。巻を重ねる毎に任務の危険度が増して、恋話の死亡フラグ度もUP…悲しいけど、これが戦争か、という例のガンダムちっくなフレーズに駆られます。
5121も、色々とやばい引きしてるなぁと。茜・田代ペアの活躍っぷりはナイス。それにしても、「起こりそうな悪い出来事」を作者は逃さず描写するあたり、相変わらずの妥協の無さといいましょうか。ご都合主義的展開でウヤムヤにしない辺りがつくづくマゾい。そこを乗り超えていくからこそ、余計に5121の強さが際立つ訳で。あ、でも燃える流れはむしろ王道を行ってますか…良いバランスしてます、とつくづく噛締めつつ。