龍は踊る

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

切ない。いきなり読んでて切ないなぁと。これは、次巻でいきなり終わっても可笑しくない展開でしょうか?壮大な王朝動乱的サーガを期待できる世界観なだけに、出来るだけ長期シリーズで読みたいところなんですけど…。月花と涼孤の物語がどうか、幸せになりますように、と祈るばかりです。
それにしても読んでて伝わるのが、登場人物の肌触りというか匂いというか、非常に生きた人間であるのが素晴らしいなと思う訳でして。月華の力のやり場がない表現―ボディ・ランゲージと、涼孤の意識すら一体化させる龍の演舞があまりにも対照的で美しい。両者ともに凄い才能をもつ、という事が良い感じで表現されています。そして、どれだけ強いのか?誰が強いのか?その辺りを楽しみにしつつ。