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神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈3〉 (電撃文庫)

おお、今回はテツ×ナルミ!相変わらず野郎のじゃれ合いがモラトリアムしてて良いなぁと思わせるシリーズ、奇跡の?最新刊登場に当方感激。1冊毎の距離感は、単行本でシリーズ化するタイトルのような感覚でグッドですグッド!
もう一つの柱である彩夏については、凄く良いんだけど切ない。失われた記憶には、最悪な事と大切な事が同時に存在してたから。どうしても、「何とかならないか」と考えてしまう自分がいて。でも、何もしない今のままでいい、という結論にもこのうえなく賛同できます。その辺りの齟齬、ちょっとした噛み合わせのズレが何ともこう、切ないんだよなぁと。
加えて学園ミステリの様相も呈して、複雑に絡まった過去と現在の人間関係が上手く繋がっていくのは読んでて楽しかったです。謎解き自体は想像しやすかったけれど、部活や対テツ先輩などの設定は普通に考えて無理すぎるレベル。そこをひっくり返していく見せ方は、気持ち良い!ちなみに学園サイドでは何気にジゴロっぷりを発揮していると思いますナルミさん。監査、する?
という訳で、いい最終回でした。…となる前に、是非ともシリーズ化を希望!です。『さよならピアノソナタ』が神懸かっているのであきらめていたニート探偵ですが、こんなに読み心地の良いの出されたら次も期待するなという方が無理というもの。とりあえず少佐×ナルミ、ヒロ×ナルミで最低2冊はイケル…と思いつつ。