龍と剣と人と魔法。
- 作者: 虚淵玄,高河ゆん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 23回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
一連の物語の中でのお気に入りは「古城の盗賊」。夜の間でなくては開けられない宝箱を攻略するために、主人公のタウとキアに伝説の盗賊が力を合わせて立ち向かうシンプルなストーリー。クライマックスの描写も事の顛末も、何ともさっぱりとしていて良いです。キアは全編を通して人間離れした行動をしてタウを翻弄していますが、タウはタウで何処か隔世的で刹那的な生き方をしているから、2人して善悪を通り越した純粋な感情を持ち合わせている。いつかどこかで奇妙な名を残すのかも知れないな…と余韻に浸りつつ。