NATURAL外伝「花よりも花の如く」「天の響き」を読み返す

いきなり脇それますが能と言えばロボットアニメの変わり種「ガサラキ」も思いつきます。今の世界情勢を照らし合わせて観ると結構考えさせられる作品かも。能舞によって何かを呼び寄せるというのも面白い。漫画「天の響き」では、主人公は役をつかむためにマイルスやパパ・ジョーンズを聴いたりする。能とジャズ、あるいは能とSFって組み合わせは下手にやると非常にあざとい訳で、読んで観て納得できる作品にするので力量が要るんだろうなーと思います。そういった観点からするとこの漫画家の作品って、アラブに行ってもアメリカに行っても日本とペルーに行っても成田美名子ワールド全開な所が良いんですな。だからマイルスなんてさりげなく使えたりするし、伝統芸能との落としどころが巧い。
それに「能ってこういうものですよ」と解説してる部分込みで面白いんだと思う。例えばTVなんかだと、どこそこの翁が副音声で解説入れてて、それに「なるほど」と首肯するのが好きみたいな感じ。お能の事を知りたい、見に行きたくなりたい!ならNATURAL11巻収録のこの2作品、お薦めです。
しかし記憶違いか、結局女の人も能ってできるものなのかは載ってなかった。「花よりも花の如く」(今連載やってる方)の方だったかな…。