恋って甘くて難しい、そうですよ?

富士見ミステリー文庫「ROOM NO.1301」①〜④感想。

普通の高校生・健一がある日拾った鍵。それは非日常への扉を開くものだった……。
少しHで、少し切ない―新世代のラブストーリー

前にも書いたけど、このレーベルの中で唯一衝動買いしたシリーズです。ジャケットがさっち氏である以前に、吸い寄せられるオーラが出てた。好みの本って、表紙見ただけで何となくわかるって事ないでしょうか?そんな出会いです。
さて内容ですが、まず二次元世界においても非現実的と思しきHシーンの始まり方が印象的です。総じて唐突かつ淡白なのと、描写はピロートーク中心か。それに加えてさらりと真面目な文体がエロゲっぽいと言い切れない雰囲気を醸し出していて、一巻読んだ当時は7割ほどの新鮮さ、とでも言うようなものを味わった記憶があります。そして感心するのはやっぱり少し切ないんですよね、冒頭部分読んだ時点で。でも「少し」であり続けてるから好き。裏を返せば甘い、って事だけどまさしくライトノベルの面白さの一つやし良いと思います。後、少ししつこく感じるのは恐らくボケ・ツッコミ表現が少ないからでしょう。繰り返しやオチなしで進行している、ってのも不思議な読み応えになる手助けになってるという感じ。
倫理的には大分モラルハザードしてるんですけど。でもどうなんだろ、18歳以上のラノベ読者ってもう色々な本やゲームに啓蒙されてて、例えば森博嗣のS&MシリーズやVシリーズ以降、一般常識を如何に超越しているかが醍醐味なお話って多いと思う。そういった観点からすれば実姉とか同棲とか、むしろ初々しい。逆にエロゲだと規制入ったり純潔を尊ぶ風習に邪魔されるから、一読者として「やってくれて有難う」的な展開が多いのかも知れない。
って訳で、静かにだけどお薦めしたいシリーズ。新刊が待ち遠しい。
などと書いてたら本家本元知ってるすべてを話しちゃいけないにて「僕の考えたROOM」募集・改、との事。うーん少し考えてみます。

  • 僕の考えたROOM:夢のぷるるんFカップの感想が「…ペド?」とはこれ如何に。(第4話より)
  • その他:「シーナ&バケッツ」ってシーナ&ザロケッツのもじりですか?

こんな感じか?…えーどうやら僕も撲殺って事で、一つ。