ゑびす銀座天国 (りぼんマスコットコミックス) 〜続きじゃなくてその前身が気になるんですけど

ゑびす銀座天国 感想。(りぼんマスコットコミックス ヤングユー)/東村アキコ 

YOUNG YOUといえば「ハチミツとクローバー」が大絶賛プッシュ中である訳で、ご多分に漏れず自分もハマってます。で、雑誌読んでて結構気になってた奴なんです「ゑびす銀座天国」。新刊コーナーに置いてあるうちは良かったんだけど今月になって本棚に移動したらしく、ハチクロと同じ所捜してたら全然見当たらなくて焦ったり。りぼん扱いだとは思いませんでしたわ。

ドライアイス店の店員・興梠(こおろぎ)は、何事にも不器用な28歳。なぜか一風変わった女性達に縁がある彼は、毎回どうも困った事件に巻き込まれがち。大波乱の女難コメディー。

しかし不思議なのは、読みきり形式とはいえ主人公コオロギの彼女?の名前が出てこないところ。メインヒロインなのに「アタック中」としか呼ばれない謎の人物。そして魔性の女。一見都合の良いようにコオロギを扱っているんだけどきっとお気に入りなんだろうなー。他にも「逆卒業女」みゆき、おっちょこちょいだけど割と普通?な女の子、でも名前は「歪(ひずみ)」とやっぱり少し変なキャラクターが多いです。でも3人とも綺麗だったり可愛かったりで、それがとっぽい主人公を巡ってのドタバダ劇やってて微笑ましい。
それに加えて、各話のラストの部分はハッとする描写で締めてるのが印象的です。ハチクロもそうだけど何であんなに綺麗な言葉とイラストでもって一つのシーンを描けるのか。作者の感性でしょうかねー。なかなか男には思いつかない台詞だったりしますよ、多分。
残念なのは、この「ゑびす銀座天国」の前身となる漫画があるらしいんだけど…そっちの方は未収録って事です。て言うかそっちは読んだことないんで楽しみにしてたのに!謎のヒロイン「アタック中」との出会いとか凄い気になる所なんで、今後も楽しみに待ちたいと思います。