Can’t take my eyes off you

処女はお姉さまに恋してる』感想。
ようやくオールクリアした訳ですが。女装した主人公が女学院に転校した矢先に、全校生徒憧れの的「エルダー」に選出されてしまう。…うーん昨今におきましては何処と無く聞いたような設定、それでも真正面から丁寧に、かつ上手く設定を消化して作られているなぁと思いました。個人的には各話に挿入されるアイキャッチサクラ大戦チックでなお懐かしいかな、と。
ヒロインは同級生3人に「妹(下級生)」格2人で、ちっちゃい組の方がわりかしヘヴィな展開なのは意外といえば意外。まあ若いのねきっと。残る“ビッグ3”(勝手に命名)は皆さん懐深過ぎです。3年生という事で、未来に関する憂鬱?な展開はあるけれど、主人公の正体があっさり許されている時点で心配しなかったし。
その主人公・瑞穂が徐々に堕ちていく様が、序盤の見所でした。後半になると男と女を器用につかいこなしてて、それはそれで面白かったなぁ。落ち込みイラストの時に流れるBGMがなんとも、良い!
で、18禁な部分は各ヒロインとも少ないけど気にはならない所。この辺の、設定とのバランスというか塩梅が良いんでしょうな。エロいといえばおまけシナリオの方がよっぽどです。特に2つ目。結構生々しいというか、ノーマルな娘を落としたその手管が知りたい。<オイ まあ落とされた方も素養がないとアレなんでしょうが。それに随所でバージンに拘っているのが効いているかな。それを欲しがる心理というか、あくまでレズとしての在り所を明確にしている部分が、ただ設定に流される百合、という描写に留まらないリアリティを与えている気がします。…えーあくまでもエロゲに関する与太話的な考察ですよ?あくまでも。
てな感じで充分楽しめた一本、さすがにもう手に入りやすくなっているだろうしお手頃かと。例によって月末の金曜は大量に新作がお目見え!ですけどね…。