証明終了!〜QED 式の密室を読む。

QED 式の密室 (講談社文庫)

QED 式の密室 (講談社文庫)

QEDシリーズ(文庫版)の最新刊。Vシリーズと同時に出てたので軽く悩みました。で、こっちを選んだんですが…薄っ!お値段440円と、久々に「文庫」サイズな感じ。今回は「安倍清明伝説」の真相と式神の意外な正体に迫るお話。結構軽めのせいかも知れないけど、これまでよりは無理のない設定だったなぁと思います。事件自体が30年前で、古めかしい家柄やキャラクターを使うのにも違和感がないし。民俗学的な方向にいくのが意外でしたが。
凶笑面 蓮丈那智フィールドファイル? (新潮文庫)

凶笑面 蓮丈那智フィールドファイル? (新潮文庫)

で、思い出したのは「民俗学ミステリー」と銘打ったこの作品。「だいだらぼっち」の由来を交えたエピソードなどは、当時『もののけ姫』を観ていた身としてはなる程、と思ったものです。そして蓮丈那智というキャラの魅力。普段は内藤君と呼ぶ彼女がミクニ!と呼び捨てにする瞬間が堪らんですなー。知性と美貌を兼ね備えた女性が活躍するミステリー、こちらもお薦め。