メイドにまつわる与太話

ちょっと前、バイト先で少し話題になった事がありました。その手の話題でいえばドラクエビックリマンドラゴンボール話で盛りあがるくらいの、ごく普通な趣味層の集まりなので少し驚いたのですが、まあ「オタクっぽい」「でも行って見たいかもー☆」という世間話に終始したので何故か安心してしまったり。
はたまた少し前、「ビーバップ!ハイヒール」という番組でメイド喫茶が取り上げられていたのを、偶然観てました。JAM?でメイドを見つめる森永卓郎の映像が!すかさず放送禁止スレスレや、と突っ込みが入るあたり、さすがです。決まり文句である「お帰りなさいませ、何名様ですか?」という台詞に対しても、「十三の居酒屋行ったら『お帰りぃ!』てあいさつしてくるおばちゃん、いっぱいおるで!」と切り返すリンゴ。大爆笑。
上記2つの事例で、世間一般の反応と見なすという事はもちろん無いのですが、自分はどうなのか?って考えると結構似たような感じなのかも知れない、と思いました。つまり「怖いものみたさ」と「突っ込み」です。お決まりっちゃあお決まりですが、要因としては

  • 気にはなれども…1人で入りづらく感じてしまう=敷居が高い店と設定してしまう
  • メイドさんに対する畏怖…どうしてもおっかなびっくりとした態度を取りそう=コミニュケーションを取る楽しみを得られない
  • これも関西人の悲しい性か…「お帰りなさいませ」に何でやねん!といちいち思わずにはいられない=森永氏が言う所のRPG/仮想現実世界に浸れない

といった所か。。ただし森永氏と違う意見として、メイド喫茶に通う人は、あくまで2次元→3次元のシフトとして楽しんでいるんじゃないかと推測。「店に入るとRPG世界が〜」だと、またぞろ2次元に戻ってるじゃん。精神のみならず肉体的な質感ありきなメイドと空間、かつお客側も理想的な存在に留めず、きっちり咀嚼して噛み砕いてるというイメージ。それでも自分は行こうと思いつつ足踏みが続くなぁ…何故か。
ところで、話題を返して2次元/漫画的に戻るならば、現時点でメイド=「エマ」、という第一変換で間違い無いか。今のところ不可侵の、独立した、神聖でさえあるかのような立ち位置であるのは凄いなーと。シャーリーとの同時刊行くらいまではエマ単体ではまだまだ強くなかったと思うのですが。少しづつ、丁寧に侵食されてしまった感があります。ただ、ここまで来ると世界観を現実に再現するのは難しいかも。
で、「あると良さそう」という点からすると「イエスタデイをうたって」の『ミルクホール』などが個人的にはダントツ。やはり様式美にこだわった挨拶よりも自然体な感じが良いですね…というのは建前でハル最高!なだけですが。なかなか良さげな喫茶店に制服姿の女の子が一人、というので充分行けます。
もう少し捻ってみると「西洋骨董菓子店」の洋菓子店『アンティーク』なども良いですね。これでギャルソンが男女逆転していたならばパラダイスと言えましょう。実際のところ、男だけでやっているケーキ屋さんは無い事は無くて、ローカルな話題で言えば夙川の「エルベラン」というお店はコック(パティシェ?)姿の男性のみで経営しているようですし。ここのレモンパイがメチャメチャ好き!…それはともかく販売員が男ってのは珍しい、という結論になるかと。
…とここまで脈絡なく挙げてきましたが、最終的なキーワードとしてはビジュアル面での解釈、になります。漫画でどうこう言うのは非常に楽しいし簡単な訳でして。ハルにしろ、アンティークの面々にしろ、非常に可愛いし格好良い。つまりは判断基準がそっち寄りからのスタートになっているようです、どうも。だからね、客観的な評価をしているようで意外と現実には歪んだ視線でメイド喫茶を捉えているかもしれないな、とも思うんですな。例えば女性に対する捉え方などにも影響しているやも知れないし、気をつけたい所ですわ。
(結局まとまらない文章になってしまったなぁ…)