音無しゲーマー、世に憚る。

ゲームミュージックに関心が薄いのは何故なのでしょう?」

「夜中、親に隠れてコソコソとレベル上げしてたからですよ☆」

一つのゲームを評価する際に、音楽を重要視する人は結構多いと思います。しかし、自分はあまり思い入れはない。その理由が、つまりは幼い頃からのゲームスタイルに因るものだったのかなぁ?とぼんやり思いついた訳で。
ファミコン等のハードを没収された経験がある身としては、おいそれと大音量で楽しむ暇がなかった…これが、まず一つ。当時、ゲーセンという場所が怖いお兄さんの溜まり場というイメージしかなかった=特にシューティングのイメージが悪い=テクノ系への接触がなかった…という流れで、また一つ。
後は、ゲームに対するスタンスというか、習熟度。やり込んだ回数によって、耳にするBGMの量も全然違ってくるだろうし、クリアできた!という達成感とともにある充実度が音楽にも比例しているだろうし。自分の場合、そういう意味では万年下手の横好きプレーヤーだったなぁと。
そうして高校生あたりで独立した空間を手に入れ、そこでゲーム音楽の素晴らしさに触れられたか?…と思いきや、時はまさしくアニラジブーム。土曜の夕方とか、ゲームやるには最適だった時間ですら2時間クラスのアニラジ。ラジオ聞きつつのゲームは、当然の如く音量ナシ!でやっていたのでした。
とは言いつつも、全年齢向けギャルゲー真っ盛りな時代でもあったので、「キャラクターボイス」という印象だけは強い。でもまあ、アニラジブームと表裏一体かな?『サクラ大戦』の音楽性などは、子供の頃からヅカや四季のミュージカルを観ていた(観に連れて行かれた)者にとっては、それほど衝撃的でもなかった。アニメーションには驚いたけども。よって、歌謡ショーをミュージカルと見るには随分と抵抗が…。
と、いった感じで10代のタカンな時期にゲームの「音」にロクに触れずにプレイしていたのが大きい。ゲーセンに入り浸った時期にしても、格ゲー全盛期やったから。シューティングやった記憶が殆どないっす。大体、BGMが聞こえないモンですしね。
そんな自分が、ヘッドフォン付けるような密閉空間でゲームの音に触れるようになる時が来るのですが…それは言わずもがな。そして今でも、ある一つの例外を除いては、初回特典としてサントラが付いてきても特にどうという事はない、相変わらずの興味の薄い自分がいるのでした。