健気なバンシーが世界を救う

お留守バンシー (電撃文庫)

お留守バンシー (電撃文庫)

この作風で電撃小説大賞受賞というのは珍しい?それでもサクサク読めて楽しい作品ではありました。クルセイダーの爺さんには途中、素で引きましたが、伝承の真実は確かに時が経てば、かように間違った迷信にはなるだろうなーという纏まり具合が何ともほのぼの。キャラクター各々が媚びすぎもせずに、非常にまったりとした読み応えでしたわ。
それにしても、「バンシー」アリアの特徴である「泣き」なのですが…昔、似たようなキャラがいたような。泣くと非常に厄介な能力発動タイプ、そのため周囲の人間は彼女が泣かないように気を配る…みたいな感じなんですけど。いかんせん頭の中のイメージが像を結んでくれない、というか年からくるもの忘れだよ畜生!
という訳で、泣き虫若女将の細腕繁盛記・吸血鬼の館バージョンといったコメディタッチをお求めの方にはピッタリな一冊。おっぱい!おっぱい!もありますよ?