スイーツ・セレクションに寄せて
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/11
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- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2002/09/25
- メディア: コミック
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対して『トロピカルパフェ事件』はというと、言うまでもなく<小佐内スイーツセレクション・夏>。魅惑のフレーズ、練り上げられた(おいしそうな)スイーツの数々、そして全てを回り終えた時にみえる顛末…古典部シリーズや『いちごタルト事件』と比べてもぴか一のお話だったなぁと思います。おまけに凄い引きで以下続く、というのが堪らないところ。早くも秋期限定の話が待ち遠しいのでした。
それにしてもビジュアル的には非常に良い!と快哉を送りたい程の小佐内さんなのですが。狐面にちょいアナーキーな変装姿と、尼そぎスタイルのちっちゃい子という全体像がかなりツボ。加えてあの性格ですから。急にまずくなったパフェの後味よろしく、思ってみればハッピーな結末じゃなくても問題ない、というお話なのが実はすごいっすね…と思いつつ。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/12/18
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- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 角川書店
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マリア様がみてる 21 薔薇のミルフィーユ (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
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- 作者: 扇智史,ワダアルコ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
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『アーモンド入りチョコレートのワルツ』、いつもふと思うのはどういう生き方なんだろう?という疑問。サティの音楽そのものを聞けばイメージ湧くのでしょうか、さてはて。ピアノの先生と陽気なフランス人と変わり者の友人と「わたし」のワルツはしかし、不思議と共感を呼ぶ場面。ほんの少しだけの特別な時間が、きっと何年も前には確かに自分にも存在していた…のでしょう、きっと。ちなみに表題作とは別の『彼女のアリア』、こっ恥ずかしさに悶えつつもメッチャ好き。藤谷さんのナチュラル・ボーン・ライアーっぷりに乾杯。
山盛りミルフィーユが印象的な『薔薇のミルフィーユ』。でも白・紅・黄のクリームが挟まったミルフィーユは想像するだに美味しそうな。黄薔薇はちょっぴり酸味がキツめ、紅薔薇の高貴な中にも庶民的な香り、白薔薇の和洋織り交ぜた風味etc…。実際のところ、各エピソードにちょっと刺激的な表現があったりで、かなりお気に入りの一冊。きわめて自然に乃梨子の耳に指突っ込んでみる聖さま、とか。吹いたし。悶えます。由乃も祐巳も髪を下ろしてるのがGOOD!
小市民を目指すことで、表向きは平穏な生活を送ることに成功した小鳩くんと小佐内さん。対照的に、出会った時から既に殺人という非日常を受け入れた基樹と理保。やがて訪れる結末にさえ目を背ければ、なかなかの甘い関係なのですが。それはともかく、様々な小説やらゲームやらの断片が意図的に組み込まれているのも『永遠のフローズンチョコレート』の楽しみの一つ。自分が確認した限り、こんな感じ。問題作?とも言えるのでしょうかねー。