哲!漢塾

制覇するフィロソフィア (スーパーダッシュ文庫)

制覇するフィロソフィア (スーパーダッシュ文庫)

何かこう、あまりにもそのまんま過ぎる台詞なのが凄いインパクト。まあ大元が一緒なのでサイヤ人だろうが何だろうがOKっちゃあOKなんでしょうけども。
己の信じる哲学でどつき合う、斬り合う設定はなかなか面白いし、現実とは真逆の女、それも「大和女子」たる漢の統治する日本というひねり方は風刺も効いてて良いなぁと。哲学対決というと、古舘伊知郎トークライブで、古今東西の哲学者が刃牙チックに紹介されて入場してくる場面などを想像していたのですが。むしろ漫画『陰陽師』の洒脱性に相通じるものがあると思いましたが、さて。
ビジュアル的には、女でありながら漢である登場人物に用意されているイラストが、非常に秀麗であるのがアンバランス…であるのと同時に絶妙の演出かも。主人公・御間城和の容姿は表現できてなさそうでできているのが凄い。檜山檜もかなりのインパクト。他のキャラは大体美少女としての美しさも兼ねているのでピッタリきてます。
そんなこんなで、破天荒な面白さは魅力十分も、一つ残念なのは解説キャラがいなかった事でしょうか。ここまでやったのならいっそ、知っているのか雷電!?的ノリも欲しくなるってモンですよエエ。しかしアレです、萌えに走ったと思われたくないと言いつつ、西郷京都の可愛らしさは尋常じゃなかったので問題なし!という事でひとつ。