破滅の8月へ。
- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/12
- メディア: 文庫
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それら重苦しい骨格とは別に、「キャラクター小説」として捉えても強烈なまでに個性的な七係の面々は相変わらず痺れます。特に吾妻ポルフィーリィの自虐的な発言には心底痺れるものが!
おおかた、あのあと一課長を追いかけて≪堀田でイケます≫とでも言ったに違いない。すると、今度は一課長が≪堀田でイケます≫と部長に言ってだな、部長が警察庁に≪堀田でイケます≫と言ったわけだ。そして、最後は誰が言った、言わなかったになるのさ
もう顔がにやけるにやける。限りなくリアルで、非現実的な男達の結末を楽しみにしつつ。