これから過去を旅する

ラキア〈2〉 (電撃文庫)

ラキア〈2〉 (電撃文庫)

思ってたよりもSF側に話がシフトしていてチョイ新鮮、といった印象です。1巻の続きでありながら、「過去」を軸とした構成で、かつラキアの「正体」を少しずつ明かしていこうとする内容はなかなか面白い。折込イラストが同じ構成なのも凝ってますし。
で、読み終わって思わず吹いたのが裏表紙。確かに2人の出会いとなる超重要文書ですが!こんな青春が微笑ましいなぁ…と思わず遠い目になっちまいますよ。しかし物語後半における桐沢嬢の状態って、もろ某ゲームを想起させます。いまいち不明瞭な描写なのも似ていますし。
前巻に引き続き、青春恋愛模様はなかなか良いかと思います。謎も深まっているのか解明しているのか、相変わらず変なヒロイン?のラキアの今後に注目しつつ。