ラブリン歌舞伎。

2006年の舞台鑑賞は1月の大阪松竹座・壽初春大歌舞伎から始めて、12月の京都南座・吉例顔見世興行で締めた歌舞伎イヤーな1年となりました。中でも目立ったのは愛称「ラブリン」で有名な片岡愛之助仁左衛門プロデュースの『義賢最期』も良かったですし、市川染五郎と妖しい関係を演じた十月花形歌舞伎も思わずウホッ声を上げそうな斬新さ。顔見世でも全編ぶっ通しで出演しててビックリしました。2007年もラブリンには要注目したいところです。
後は玉三郎を生で観られた事!月並みな言葉ですが、恐ろしく綺麗。あの美しさは別格としか言い様がなかったなぁと息を呑んだのでした。
そして今日はTVで初芝居生中継を。歌舞伎座の『春興鏡獅子』で、顔見世でも芸達者な踊りを見せた子役・中村鶴松クンが踊っていたのがとても印象的でした。良い女形になりそうな姿形かも。松竹座は団十郎が弁慶という事で、観られるうちに観とけって事で一つ。
歌舞伎を良く観た分、他のお芝居になかなか手がつかずで残念ではありましたが。印象に残ったのは以下の2作品です。

古田新太松たか子主演という組み合わせに惹かれて鑑賞。最初の殺害シーンはえらい臨場感があって、舞台を生で観ることの楽しみを実感。あと段田安則の上手さにとても驚いたというか。遊眠社時代のお芝居は全然知らなかったので凄く新鮮でした。
しかし古田新太が腰を振らなかった、これが結構なキーワード。あくまでも清烈に。

Piperの山内圭哉と転球劇場の福田転球が組んだユニット「WAT MAYHEM」のお芝居を中之島演劇祭にて鑑賞ー。この2人の組み合わせで面白くない訳がないという想像だったのですが、脇役含め、芯の通った熱い演技が観られて良かった!福田転球の芸達者っぷりも素晴らしかったですし。
テント小屋での上演だったのですが、ちょうどグッと寒くなる変わり目の気温にあたったのが何ともタイミング悪いというか良い?というか。「大王」後藤ひろひとも来場していたり、何とも変わったロケーションではありました。