月組公演『パリの空よりも高く』『ファンシー・ダンス』を観る。

久々に宝塚歌劇を鑑賞。それにしても大劇場の設備は本当に凄い、座席の間隔からロビーの豪華さから関西ではダントツ。
月組紫吹淳のサヨナラ公演以来、瀬名じゅんのトップ姿も初見でございました。うーん、風の噂に聞いていた某ロッテのTUYOSHI西岡に似ているかと言われれば…結構似ているかも。人気は高そうですねー。
お芝居の『パリの空よりも高く』は「ロマンチック・コメディー」という事で観る前は微妙…などと侮っていましたが、なかなかどうして面白かった。詐欺師がエッフェル塔を作ってしまったという設定と、ヒロインや周りの人間の熱意・善意に動かされる主人公の様子がとても良いですし、ラストもご都合主義エンドじゃない潔さがあったなぁと思わず感心。瀬名じゅん、上手かったです。歌に関してはエッフェル役の霧矢大夢が目立ってたかな?
レビューの方は、とにかく踊りまくってましたが…結構バラバラな感じに見受けられたのは演出の一環なんですかね?腕の振りなど特徴的な動きは多かったと思いますが。今回は珍しくお芝居パートの方が良かった、というのが正直なところではあります。
それにしても、やっぱり宝塚って究極にマニアックな世界だよなーと思う訳でして。スター一人一人の特徴なんて容易には判別できない、というか皆一緒に見えさせするんじゃなかろうかと。そこに面白さを感じるからこそ、細かな部分にこだわりが持ててしまう・贔屓のスターができる…という部分は、他の濃ゆーい趣味と相通じる部分があるよな、と思いつつ。