愛すべき、バカばっか。

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

良い、実に良いです阿呆なノリ!口絵部分に出会いのエピソードとなるマンガを仕込みつつ本文に繋げたり、各章の合間にテスト解答例を挟んだりと小道具が効いているのも面白い。何よりイラストの充実具合が良いですね。ちなみにテスト問題は保健体育で爆笑。そこまで詳しいんですかい!というよりも問題を出した教師側に。
お話的にはお約束の展開にお約束のオチとそこそこ安定している感じですけど、キャラクターはそれぞれ個性的ですなー。ムッツリーニとか大好き。秀吉は…やっぱり流行りが来てるんじゃないでしょうかね、美少女美少年。ヒロイン2人と主人公の接点にやや弱さがあるので共感し辛い部分もありますが(特に美波)、それでも普通にニヤニヤしてしまう微笑ましさ。個人的には断然島田さん。この報われなさが王道過ぎです。
後は召喚バトルに一ひねりあっても良かったんじゃかな?と。教師立会いの元で行われる戦いなので、教師自身の個性がもっと出てきても良かったかも。船越先生ネタは良かったですが。
しかし何です、これだけ粗さが目立っても問題ないくらいにおバカで楽しくて勢いのある内容なのは間違いナシ!なので是非続きを期待したいところであります。