ノッキング・オン・ヘブン

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)

盤上に突如放り込まれる理不尽さたるや、ギャグを差し挟む余地なし!閉塞感と圧迫感たるや、乳も尻も揺れる余地なし!……おっと、尻はあった。(竹宮さん、真剣にやって下さい)

何で表側に寸評載せませんかね。竹宮ゆゆこのこの言葉さえあれば、小説を正しく解法するきっかけになったでしょうに!俺はどっちかというとキス魔だと思います。しかも、こみパ主人公系不意打ちキス好き野郎。何て羨ましい。つまりはヒロイン観てれば良いんじゃない?と。
青い天使の冷蔵庫は、『イン・ザ・プール』を映画で観てたりしたので何てことないネタだったかも。映画といえば『CUBE』とか『SAW』とかに似たような雰囲気ですね。あ、『バトロワ』もか。じゃあソフィア@みやむーで。勘弁して下さい。という訳で、黒のリヴァイアスに乗り込んだ主人公達の困難が以下続く!続きません!
内容としては、とりあえずページをめくる以前からのネタばれにいきなりテンション持ってかれてしまったのが印象的。イラストも良し悪しです。主人公の突発的な行動、これだけは凄く新鮮でした。ルールの中で何とかするんじゃなくて、いきなり外れちゃうところが若さ故の誤りか、はたまた。「坊やだからさ」などとニヒルに読んでいけばそうそう目くじらをたてる程の心理描写でもないとは思うのですが、どうでしょう。
個人的には、閉塞感というよりも旅の開放感による孤独を感じさせる展開でした。緑の国を追い出されし彼の若者、青き清浄なる国と白く穏やかな国を経て、ついに至る「扉の外」へと―。
それにしても、続編がでない事には埋まらないピースが多すぎなのは如何なものか?とは思いますよ。こういう作品の場合、設定の偏執的細かさに悩まされながら読む方が、電撃的には断然面白いはず。もしくはヒロインとの絡みをもう少しだけあざとく、とかね。いずれにせよ中途半端な部分が目立ってしまうのはチョイと損してるかなと。続きが読みたいのに読みたくないという良くわからないジレンマに陥りそうでイヤンと思いつつ…?