読み方のアクセント

最近のライトノベルに限って言えば、良い意味でも悪い意味でもまとまっているので、どれを選びどれを捨てるのか判断するにしてもまずは一冊購入してから…という思考パターンに陥りがち。そして新刊として一冊買えば、それなりの愛着が作品補正としてプラスされることも。結果、シリーズ買いは何となく増える一方になるのでした。マル。

  • 「積み」は本屋に積んでおく

本屋さんの本棚、平積みにされた今月の新刊ライトノベル…何はなくとも立ち寄ってしまう魅惑のコーナー。まずは、比較的優先度の高いシリーズものから、何となくスルー。当落線上、ああいつの間にか2巻が出てるなぁ的作品スルー。するとアラ不思議、残ったはずの購入予定作品に何故か手が伸びにくくなるのでした!マル。
そんな胡散臭い思考法はさて置き、「本屋が自分の書庫である」的発想を持てば、とりあえず落ち着いて自分の外せないタイトルだけを買うスタイルにする事も不可能ではないです。ちなみに俺の場合、最終巻が近づくと買わなくなるクセがあるのですが、作者の初期作品で入手困難に…という都合とは違い、人気タイトルのシリーズものは手に入れやすいので比較的スルーしやすいと思う傾向にあるようです。フルメタなども既に本屋に「積み」状態。いつかは買うでしょうし、あまりに評判良ければ早めに買う。

  • ギャンブルに私情は持ち込むな

新刊で即買いしなければあの作家さんのあのシリーズは続かないし、ここは自分も買っておかなければ!そんな観念に囚われてはいませんか?それ、間違いです。シリーズ迷宮地獄に入るきっかけともいえるパターン、危険度大!
加えて、あまねくシリーズものを手放せない理由、それは途中で「化ける」タイトルが存在しているから。化ける瞬間をリアルタイムで味わいたい…それは甘美な誘惑として、貴方の財布をジワジワと侵食していく様。
2つの思考と、何処まで折り合いをつけるのか?これは自分自身のエゴとの戦いでもあるので、大それた結論などはありはしません。シリーズ放棄の裏の理由、「マイナー時代に目をつけていた作品がメジャーになった時」も絡んでくるので、実は「化けた」ら化けたで厄介な感情が後々湧いてこないとも限らないのです。理想に走っても感情を諭してみても私情は私情ではないでしょうか?
そんな思考のシリーズ迷宮にはまった時、自分は手持ちの古いタイトルを読んだりします。『空みて歩こう』だとか、日帰りクエストだとか、あかほりさとるとか…。そうやって少しの間、ライトノベルの新刊から目を離す、そんな些細な習慣でも見えてくる事があります。それは…
新刊の発売日を逃す→買うタイトルが減る→ハッピー♪
以上、貧乏人の戯言でした。マル。