タロットM@STER

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タロットの御主人様。 (電撃文庫)

タロットの御主人様。 (電撃文庫)

作者のあとがきにお前が泣いた。…という訳で、あとがきから先に読んだ方が良いかも知れない新シリーズものでした。ジャケ買いというよりポストカード買いなのですが、あるいは縞パン買いかも知れん。「パンツはいてない」よりは好感度高し。ちなみにポストカードの裏面に隠者の小ネタつけていたり余禄としては嬉しい出来です。
阿呆な表紙インプレッションはともかく、学園アルカナコメディという肩書きよりは和風寄りな主人公のポジションが特徴的な一冊かと。幼馴染なヒロインは、世間的評判が「クール」らしいのですが、主人公視点での物語なのでとてもじゃないけどクールに思えないのが惜しいところ。別段クーデレを意識している訳でなし良いんでしょうけども。伏し目がちな昨日なんていらないもう一人のヒロインは、結構なお約束キャラでした。
一つ面白いと思ったのは、確定した未来を見てしまう占現師という設定と、序盤にしていきなりのクライマックスシーンが重なるところ。「節制」のタロットが語る占現師の宿命に対する秋人の答えでもあるのでしょうね。続編が前提の展開とは言え、妙に感心してしまう構成です。
それと同時に、今後21人(もしくは22人)のヒロインのアレやコレやらが安心して楽しめますよというラブコメ宣言とも受け取れる訳でして。宜しい、ならば購入だ。次回表紙も是非縞パンを!あとタロットカード風ポストカードがあればジャケ買い派としては文句なし!○○ま!なんて言わせない。