柩庭のプラスティック・スタイル

ヴェサリウスの柩

ヴェサリウスの柩

交換会3冊目。うーん食事中は読まない方が吉。国立大学の医学部と解剖実習の薄暗さは良い感じに表現されていてGOOD。ミステリ部分は普通で、キャラ描写は少し難アリ?事件が発生する序盤の展開は中々のドキワク感があったので、そこそこ面白かったです。
個人的に注目したのは、本編ではなく後書の笠井潔による選評。米澤穂信の『氷菓』のインパクト云々…の行りや桜庭一樹の評価の高さに新鮮さを感じます。若手の注目作家かぁ…と言葉を眺めてたら何故か奈須きのこの自画像が天使のため息のように脳裏をよぎっていった昼下がりではなく真夜中の閉塞読書タイム。何が何やら。