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銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

ジークは、昔の誓を果たしたと…ううう、何度読んでも泣ける。序盤にしていきなりのクライマックスが訪れる、そんな大河の物語に翻弄されるのが堪らないです。
同盟側のクーデターに際してのヤンについても、その手腕は鮮やか、しかし悲惨な過程を辿るのがズッシリと響いて。スタジアムの虐殺にグリーンヒル大将の件も…ラインハルトとヤンの輝かしい経歴に大きな転換期を予感させるエピソードの数々をまとめて読めるボリュームもなかなか良いです。デュアル版になって分冊が増えたので余計そう感じるのかも知れないのですが。
という訳で、何と言っても見所はキルヒアイス。次点はメルカッツのヤン陣営参加です。意外とこういう小さな逆転換のエピソードが好きなのでした。