田中ロミオで始めたら?

平和さんの「田中ロミオで久しぶりにライトノベルを買った人に、あなたならどんな作品を勧めますか?」というお題に脊髄反射。あ、ちなみに『人類は衰退しました』の「良いロミオでした」発言で安心して中村九郎に特攻できましたー感謝感激。とりあえずは、共通性のありそうな作品に絞ってピックアップ。

設定がCROSS†CHANNELそのまんま、と評判の作品。ライトノベルには田中ロミオリスペクツな作品多いですよーという取っ掛かり的意味合いでまずはこの連作を。
貴方に言えない日曜日―DEAR〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

貴方に言えない日曜日―DEAR〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

エロゲ上がりという事もあってか、新井輝の作品はどれも田中ロミオと親和性高いと思われます。『加奈』に対する『さよなら、いもうと』とか、『家族計画』に対する『ROOM NO.1301』とかね。やり直しをしながら真相にたどり着くという点で『DEAR』シリーズはCROSS†CHANNEL好きにオススメしたいところです。
ラキア (電撃文庫)

ラキア (電撃文庫)

リピートする世界という設定もさる事ながら、キャラクターの掛け合いが中々に楽しいし、自分の中では田中ロミオと同じカテゴリーに入っている感覚。それは一足早い夏休みに巻き込まれた少年少女の物語。
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こっちはまんま絵師つながり。モノクロの各章扉絵が素晴らしい出来なので松竜ファン必見。内容も普通にエロいので正にエロゲとラノベの境界線的な作品の一つ。どちらかというと鍵系のお話っぽいかな?

  • 家族計画で始めよう

世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)

世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)

語感つながりで、まずは今年の電撃大賞金賞受賞作から。一家揃って世界の危機を救う能力を持っているけど、家族間の悩みにはいつだって振りまわされて…アンバランスなホームドラマと最終対決をいつだって通り越してる緩やかなアクションでまったりできちゃう一冊。準シナリオのオムライス抜きみたいな感じ。ん、この表現だと微妙か?
神様家族 (MF文庫J)

神様家族 (MF文庫J)

擬似家族という点では一番似通っているであろう作品。有名どころだしオススメしやすい。いささか安直?

神様のメモ帳 (電撃文庫)

神様のメモ帳 (電撃文庫)

「クスリ」つながりで。アリスの毒舌っぷりと素敵なニート連中が繰り広げるニートティーンストーリーも、田中ロミオ好きには問題なく受け入れられる事でしょう。俺たち無職野郎Nチーム!

まだ『人類は衰退しました』を読んでないのでアレですが、ポイントとしてはまず「会話に独特のセンスがある」が一番先にくるのでしょうか?こればっかりは、エロゲだから許容できるフォーマットに関係してきたりするので比較できるライトノベルは多くないかと思います。西尾維新は共通性ありそうですね。読んだ事ないけど。『食卓にビールを』も読んだ事ないなー。今度買ってこようかな…。思いつく限り会話のセンスで匹敵しそうなのは、オーフェンフルメタ。しかし田中ロミオ以前の分類になりますね。ああ、秋山瑞人なら普通にアリっぽい。
後は脚本の良さ、すなわち世界観の良さもポイントの一つ。ほのぼのとした作品らしいので的外れな考えかも知れませんが、文字通り「人類は衰退しました」な世界なんですよね。題名だけで、CROSS†CHANNELの「入り方」を連想させてしまうイメージ戦略にもなっているなーと感心しきり。固有のイメージなら、時間をループしたりリープしたりする作品群を推しておけば無難な気もしつつ、電撃の少し尖った作品などもいけるっぽい?割とマイナーな作品でも、田中ロミオ好きには薦めやすいという感覚があったりします。
レーベル的に言えば『星空☆ぷらねっと』は何となくMF文庫Jだったりしますし、『加奈』だったら富士ミス、『CROSS†CHANNEL』なら電撃…という感じに分類してみても面白いかも知れません。まあ主人公のキャラ立ちから考えると、ハルヒを薦めるのが一番「らしい」…と身も蓋も無い結論を導きつつ。ひとまずCROSS†CHANNEL再プレーから始めてみたいと思います!…や、ぶっちゃけ『人類は衰退しました』→ライトノベルよりも『人類は衰退しました』→田中ロミオ作エロゲ、的流れの方が多そうな予感がしてならない5月、ガガガ文庫創刊日。