今のイラストも良いけれど比べものにはならないね 俺の時代は語り草

CATS風。

  • 現時点の各レーベルの各小説の各表紙を見てノスタルジィを感じる日がいつか来るのでしょうか?と想起してみた時、個々人における「ライトノベルのイラストは劣化したか否か」解が見つかる…ような気がしないでもない。こつえーとか後藤なお、という名前にノスタルジィ…な個人的分岐点。
  • 表紙買いの観点からすれば、はっきり「劣化してない」と答えます。同人誌を買う感覚に近い。美少女+そこそこの設定+イラストというエロゲーパッケージ方式で見れば「劣化している」作品も大いにある、筈。お定まりの組み合わせ/野球解説で良く出てくるフレーズ「置きに行った球」に対して飽きが来ているのは仕方ないにしても、君がエロゲでラノベが俺で的相互作用の結果エロゲプレー数激減というW袋小路に陥るのは我ながらまずい。有名どころのエロゲライターさんがこぞってラノベ業界に転進して「エロゲは衰退しました」とほのぼの語るにはまだ間があります、きっと。うーん、久々にエロゲエロゲと連呼すると気持ち良いもんですね。エル変態。
  • 流行の問題で集束させるなら電撃/でしゅーりょー/になるのかな?その一つ前となると、テレカバブル/ちゃん様時代/2000年前後/ドラマガ/富士見ファンタジアで間違いないでしょう。となると、根拠は特にありませんが、テレビが変わる地デジに変わる〜2011年くらいまでは電撃文庫時代が続くのでしょう。5年ないしは10年単位で俯瞰してみると移り変わりそのものは見えやすくなるけど、今この時代の量産体制はラノベにしろアニメにしろ消費者の心を逸らせてなんねい、世知辛いやねぇ世の中は。ゆとり世代にも心のゆとりを!いや、やっぱ駄目。
  • ところで、好みのイラスト手法は「ぼかした主線に淡いカラーリング」です。すなわち「意図的な劣化」作画。新鋭どころはヤスさん。ROOM NO.1301シリーズなどはさっちさんの特性を生かした毎巻ごとのイラスト変化がある意味見事。リアルタイム劣化→進化→劣化の行程が実は楽しみの一つだったり。対照的に、乃木坂春香の秘密シリーズではしゃあ氏の安定感が光る。ほぼ同じ作風でこの違い、嗚呼黒バス亭。

もう一つのラインは何といっても相田裕さんに連なる面々が好きなのですが、ラノベ的に注目なのは高野音彦氏。イラストを担当した作家さんは桜庭一樹米澤穂信橋本紡と一般文芸でも注目の面子ばかり。あの独特のカラーリングが越境組を目指す作家さんとは相性が良いのかも。今後高野音彦イラストが表紙に出てきたらチョイと注目しておくと後々楽しみ…かもと思いつつ。
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