世紀明け救世主伝説?

ガチパン!―オレの無謀なハードデイズ

ガチパン!―オレの無謀なハードデイズ

ズバリ、ジャケ買い。ちょっとしたマンガ付きですが内容的にはエンタメ小説の枠内でした。そしてケイタイ小説初読み!…と意気込むまでもなく、大幅加筆修正アリとの事なので。ケイタイ小説の強みは、端末からリアルタイムに読む臨場感と本になる時の編集差分、この2つを上手く使って読者にアピールできる事なのかもねーとボンヤリ考えつつサックリ読了。
まず、ノリの良いコメディパートと重苦しい現実=格闘パートがなかなか極端な感じ。希望と絶望が交互に押し寄せる展開は、空手を題材とするならば大いにアリ、かな。主人公が特別な存在ではない、という視点なのでどうしても爽快感が少なくなりはしますが、結末は良い感じに青春してるじゃん!と。ていうか、餓狼伝チックな極わまった描写の方に慣れているというのが実はオカシイのかも。
何気に学校での三角関係な描写が入っていたりして、日常の中での空手というイメージはやはり強調されてます。そこから降りかかった災難と『壁』をどう乗り越えていくのか―?特別だけど特別じゃない少年の物語に小さいメッセージを貰いつつ。