お嬢様はアイドル候補生?

乃木坂春香の秘密〈8〉 (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密〈8〉 (電撃文庫)

みっかみかにしてやんよ!なアレとか、ある程度の流行りものは取り入れてくるけど根幹のラブコメは相変わらずの純情っぷり。うーむ、気恥ずかしい。でも何故か読んでて拒否反応は出ないんだよなぁ。割と不思議です。
言われてみればの初デートな話は、電撃文庫マガジンについてきた付録なのかな?マリみてオマージュな食事風景でお嬢様を演出しつつも観覧車で挿絵がお約束☆な展開、これぞこの作品の醍醐味よのう、と思わず唸りたくもなる…ような?しかし毎度毎度、目つぶってはボケるなぁ。もはやお約束です。
続くメイド&執事、女子中学生なお話でも続々と誕生・乱立するフラグなのですが、逆に言えば、春香との仲が鉄壁であるからこそ作れるハーレム展開なんですね、これ。加えて主人公である裕人に殺意を覚えないのは、ヒロインには(何故か)手を出さない清純さ、あるいは鈍感さが読者側を安心させてるんだなーと。ある意味エロゲヒロインみたいな奴っちゃで。エロゲ主人公は最終的に手を出さなきゃいかんから、中々ここまでは紳士でいられません。「もっと○ックスする!」なーんて、いきなりハッスルしなきゃいけんのよね。
むしろ、姉妹揃って騎乗位とか、ヒロイン側の無意識なセクシャルアピール凄ぇ。恋愛面でも、「まだあきらめなくてもいいよね」なお約束だがそれが良い的展開継続中なのは嫌いじゃないです。そんなこんなでいつも通りの感覚で読めた訳で、次に繋がる伏線も、それ程大きな波紋を呼びそうにはないような?気はしますが、どんなネタに仕上がってくるのかを楽しみにしつつ。キラッ☆