オペラ座の怪人あれこれ(2)

映画「オペラ座の怪人」観に行きましたー。2回目です。以下感想。
まず実感したのが、 に観た時はかなり舞台版の台詞や間合いに支配されていたんだな、という事です。そこにいくと今回は映画での構成や台詞廻しが一通り解っているせいか、四季版との違いをアラ探しする事もなく素直に鑑賞する事ができました。舞台で好きな場面、というのもあまり意識せずにしたり、日本語訳がまずい、と思しき所は英語の方にも集中してみたり。
するとどうでしょう、1回目よりも面白い!映画であるが故の、スピーディな場面の切替えも慣れると良いなぁと思ったりします。具体的には屋上で「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」やった後に、老いたラウルのシーンを挟んですぐに「マスカレード」に入る部分。最初観た時は展開早すぎ!と思ってました。というのもちょうど第一幕終って休憩入るんですよね、舞台だと。だから映画は一気にやる分、「老いたラウル」シーンをちょうど幕間のような形で挿入して「間」をつくってたんだな、と。という訳で今回はギリギリ違和感を感じない程度に楽しめました。そうなると日本後訳も、結構どうでも良くなってきます。歌の流れにはどうしても合わないので、そのまま英語の歌詞に耳を預けつつ、意味は字幕で確認といった形で聴くようにすればベターかと思います。後、慣れてしまうんでしょうね、きっと。ラストの3人のやり取りも、まあ概ね意味がわかるようになってたし。
で、そうなるともう感動の嵐ですよ。前よりずっと良い感じで鑑賞、最後オルゴールが鳴る頃にはボロボロ泣いてました。ファントムがクリスティーヌに選択を強いる、クリスティーヌがとった行動、静かに歌うマスカレード、なんて切ないファントムなんだろうか。前は唐突に思えた鏡割りも全然気にならないし。自分の場合、ミュージカルは何回見ても面白いし泣けるんですが、どうやら映画も観る度に面白く、感動できるようです。
結論としてはこのオペラ座、2回目からが面白い!ミュージカル版が好きで映画はあんまり良くなかったかも…と思っていた(つまり僕みたいな)人には特にお薦めします。映画の演出に慣れて、絶対感動できる筈。これは 新聞で観た広告も馬鹿にできないなぁ。マジでクセになりそう。