SEED的音楽の影響

フジテレビ「僕らの音楽ガンダムソングSP感想、他。
新聞のTV欄観て思わず録画。SEEDの音楽は何故ヒットしたのか、という流れで実際にタイアップしたアーティストのライブあり、西川貴教・福田巳津央のインタビューinガンダムエース編集部あり、といった内容。
意外というか、ライブ・対談共に面白かったです。何故かというとSEEDの曲って、自分の場合アニメ観る時にしか聞かないから。てな訳で、演奏から歌から全部ライブで聞くHIGH and MIGHTY COLOR玉置成実、ったのは新鮮だった。でもなー、部屋のテレビがモノラルのせいか、イマイチ迫力がないように聞こえたのは残念。ライブをTVで観るのも良し悪しですな。
歌と交互に挿入される監督・西川のお話は興味深いような自分がモノを知らないだけなのか、結構考えさせられます。まずSEEDのOPをTMRに持っていったのは、福田監督自身が西川貴教のファンだったから、ってのに驚いた。いやー初耳でした。監督が自分の好みでOP曲を選ぶってのはめずらしいような気がします。そして何故ヒットしたのか、については主題歌がSEEDの世界観を深く表現できているというのも要因ではないかという事。つまりこれまでのガンダムの主題歌や他のアニメよりも、アニメと歌の相乗効果が大きい、という解釈で良いのかな?確かに、曲そのものの印象と、ガンダムSEEDの作画から受ける印象ってピッタリだとは思います。
SEED DESTINYと西川貴教の関係についても面白いというか、監督が主題歌「ignited-イグナイテッド-」からフィードバックを受けて作品の方向性のインスピレーションを得た、という事。その辺りの親和性を監督は単なるタイアップではなくコラボレーションなんですよと言ってる。要は愛だろ、愛。みたいな?
で、番組を一通り観て、今までそこはかとなく感じていたSEEDの「面白さ」と「つまらなさ」とは何なのか?それを垣間見た気がします。つまり自分の曲の好み、だったんですわ。単純に好き嫌い、って事じゃない。個人的に、SEEDの主題歌は全般的にノリが良くて割と好きな部類の音楽です。でも時としてやかましいと思うんですよねこれが。そして素直に好きな曲か?好きなアーティストなん?と聞かれるとそうでもない訳で。そういった印象がそのままでは無いにせよ、アニメ自体の印象と重なっている、という事です。
そりゃ内容だけでSEED、SEED DESTINYを評価してしまうと酷い事になるかも知れませんよ。ただし旧来のガンダム好きな人達が気に入らないのは、もう作品が醸し出す雰囲気とかキャラデザとか、「色」そのものではないでしょうか。そこには音楽も多分に含まれてるのでは?
例えばキャラクターの美形具合は主題歌全般におけるノリの良さと合致すると感じてて、自分の場合好きな方だけどはまる程じゃないし、どれも似たような感じですね、という収まり具合。目くじら立てて嫌!という事はないってのが音楽と作品両方に言えるんです。
結局言えるのは、SEEDと主題歌の関係は確かに愛の篭ったコラボである事、実際それで両者共にヒットしたのは凄いという事、ただしその方向性がアニメーション的な作法や作品の演出に良くも悪くも影響しているのでは?という事、個人的には割と好き・でも普通なアニメである事、その割には熱心に観てますけどそれは桑島スキーのリヴァイアス好きーなだけですよーという事…こういったところでしょうか。