あの日僕らは、叶えられない約束をした

おお?おおおおおっ!?というのが視聴開始5分前後の心境でした。大元の企画はシスプリの後釜で可愛い双子が次々と…ってくらいの予備知識しかない自分にとっても、OPの超絶アクションシーンや番組冒頭における幼双子VS謎のイカ宇宙生物などには激しいギャップが。そして、それと同等な興奮を同時に覚えた、のです。
まず1、2話とも題名と内容が素直にリンクしているな、と思いました。コロッケは白鐘双樹、ヘリは白鐘沙羅、地下ボクシングは双葉恋太郎、と。この沙羅・双樹/恋太郎の3人が中心となってお話は進んでいくわけか。ヘニャッと崩すカットもバリバリ動くカットも潔くスカートの中身見せるカットもかなりレベル高くて、観ていて思わずニヤリとこみ上げてくるモノがありますわ。主人公も普通に強いし!そして当然の如く3人で一つのお布団とは…そこが大事なんです!というかこの手のお話の根幹部分であるからして良い加減食傷気味とはいいつつ羨ましすぎるぞコン畜生めが、といった感じ。
で、2話ぐらいから顕著になってくる青春グラフティな空気。少し郷愁を誘いつつ大真面目に狂っている世界観…何故か「うる星やつら」を連想してしまいました。2代目もなかなか波瀾の人生だなぁ…猫、後ろにいますとか小学生にまで2代目ですか?とかのんびりした描写。しかしやはり双子助手との馴れ初めはイマイチ不明だなー。どこかの外国から来たのか、最初は懐いてないよな…と想像の域を出ない。コーヒーを淹れるシーンといい、恋太郎は誰に向かっての独白?父親かな?ここだけは、3話ででてくる双子の存在がオーバーラップするような。偉大過ぎる父親には爆笑。そしてゆるやかに過ぎた日曜の夜、1話冒頭の空中戦闘シーンを探偵3人組が目撃、「UFO!UFO!」とはしゃいでEND。
音楽もかなり良いです。運動会で良くかかってた、やたら燃える曲調の。ギターでバリバリやっているのがナイス!最後のクレイ?アニメともあいまってかなり独特なアニメになっていますな。

うーん、エヴァ新海誠かな脊髄反射で言うならば。一斉に並んだ児童販売機や空のいろ。それはさて置き、今回は桃衣愛・舞とのお話。高校生時代はこんな双子新任教師との甘く切ない思い出があったとはなぁ<恋太郎。うーんまたもや気になる過去が増えた。
まずは沙羅に足で挟まれたり、舞に不純異性交友やらパフパフやら突っ込まれてるのが笑う。パヤパヤの次はパフパフですかい。双樹に「対象とは知り合いなの?」と聞かれて挙動不審る眼も笑えますな。芸が細かい。しかし同じ服着た双子ってのはややこしい!まんまと騙されましたよ。ちなみにその服、Tシャツにジーンズというシンプルな装いなんですが妙にグラマラスッ。うなじまで描き込まれ大人の色気が漂っていて…良い仕事しています。
そして次は愛さんですか。どうもこちらの方とより因縁深いのか?それとも尾行していたのが気まずい?恋太郎。見つかりそうも無い携帯電話を探しに、センチメンタルグラフティジャーニィに出発。一方、ニセ愛こと舞トラップに引っかかり尾行を続ける沙羅双樹。舞さんも男で泥沼なのか。ブレーンバスターはコンクリに落としたら死ぬなぁ。ラテかマシュマロかマキアートか…それが問題だ。個人的にはカフェモカが好物。そんなこんなで尾行見つかる、舞とわかる、今現在の状況もわかる、という流れ。結構ダーク。その頃、空から降ってきた、るる・ららは川辺でサバイバー。イキロ。
愛と舞、それぞれ切ないやね。一度手に入れたもの。手放してから上手く行かなかったモノ。恐らく「3人」でいられなくなった、という事なのかな?3人で幸せになる、それがフタコイ双恋の大きなテーマなんでしょうね、きっと。そう、思わず叫んでしまいそう…エメラルドマウンテンー!と。懐かしいイントネーションだわ。昔のCMか何かであったような記憶が。恋太郎は色々な過去を乗り越えて、今は沙羅・双樹とゆっくりゆっくり歩いている、そんな今に感謝というところでEND。なかなかしっとりとしたお話でしたー。