ノイタミナ⇔アニメーションの好感触。

さて、関西では少し遅めのスタートとなった「ハチクロ」、待ってました!ゲーマーズにおいてあったチラシが良い感じなので貰ってきたのですが、そのキャッチフレーズは≪全員片想い≫逆走ラブストーリーとの事。なる程、確かに全員片思いで相手と相思相愛なのはいない―かな?
ところで個人的に好きな組み合わせは森田さん×ヤマダさん。いつも真山絡みで傷つく山田さんを厳しく・優しく慰めているシーンがとても良いのです。そういう時はいつも手をつないでいる2人の姿がなかなかお似合いで、それぞれ好きな相手がいなければ…と思わずにはいられない。でもだからこその気安い関係であるのかな?
アニメ自体は、「ああ、本当に普通の女の人に見てほしいんだな」というつくり。OPはまるで健康系食品のCMのような感じ。音楽もOPがYUKI、挿入曲がスピッツにスガ シカオ、EDがスネオヘアーでとってもそれらしい選択なのですが、アニメの雰囲気とマッチしていて違和感はないですね。るろうに剣心ジュディマリがOPに使われた時は両サイドの意味からあり得ないと思ったものですが。これが「ノイタミナ」の威力でしょうか。
内容としてはヤマダさんが序盤から顔だししているくらいでしょうかね、漫画との大きな違いは。何といってもはぐが可愛過ぎます!電車の中でこけるシーンなどもコミカルで良い!竹本が恋に落ちるのも分かるね。その竹本は、冒頭に自転車でどこまでもという場面がある、ということは主人公扱いという事になるのかな。原作は誰が主人公という訳でもない作りなので。そういえば珍しいのかも知れませんね。後は、花本先生がカウボーイ・ビパップのスパイクみたいな容貌により近づいた感じに見えました。真山、森田については声に少し違和感を覚えつつも、充分原作の雰囲気は出ているかと。
全体的によりスタイリッシュな方向に行っている事が、音楽とも普通にマッチしている要因でしょうが、原作の思わず笑える場面や絵については少し後退した感あり、といった所。ちょとお洒落にディップパーティー、といったシュールで思わず笑える部分が少ないのは残念だけど、詩的かつ畳み掛けてくるように訴えてくるモノローグが恐らくはより強調されてくるんだろうなと思うと、それはそれで楽しみでもあります。そしてはぐの想像以上の可愛さ。これはしばらく見続けなアカン!と思った1話目でありました。