団地系ミステリの顛末。
「Inclusion」感想。
廃団地を舞台に、それぞれが交錯する8人の物語。次々と明かされる過去と恋模様が詰めこまれた怒涛の一週間といった感じ。
かなり安くで手に入れているので、各シナリオが1時間強、合計10時間で終わるという事には文句を挟む必要もなかったのですが…やはり全体的に唐突な流れとラストのあっけらかんとした感触が少し残念。ビジュアル面では塗りを含めた「らしさ」はあるものの地味な印象は拭えないっす。個人的には「青空」以来のたかみち作品なので期待してたんですけど。
最後の2人の物語は、まあ頑張れ?みたいな…いやいや破滅ってるのはもう突っ込みようがないです昨今の世相からしても。
デジタル小説としては読める、でもエロゲとしては残念ながら売れなかったのね、という作品なんでしょうか。「売り」の交錯劇においてそれぞれが交わる部分に興奮が少ない点と、あっちもこっちもハッピーな終り方してたら何故かガクリときた、そんなお話。…イロイロ残念って事で一つ。