アンリミテッド・ブレイド・ワークスな場合じゃない。もう絶望SNOWなんだよ?

連日各メディアを賑わせている監禁事件について少し。

  • エロゲを含むアダルト関連ソフトを1000本、という桁違いの所有を実現するだけの資金。
  • 実際に女性を監禁するという行為に及ぼうとする意思と容姿?
  • 潜在する嗜好と朱に交われば再発・悪化する性犯罪

事件の詳細は全く追ってないので、情報の断片から思い浮かんだ言葉を並べてみる。そこそこ枠にはめ易いキーワードだらけで、シンプルにまとめようと思えばそうできてしまうのが何か複雑。美少女ゲームをやっている自分の中の檻であるというか、逃げられない澱みの部分がかなり最悪の部類で世間に顕在化したような感覚。
それは喫煙によって起こる社会問題やリスクと似ているのかな?ともふと思う。それは愛煙家という立場も同様かな。リビングは×でベランダで一本とか、路上でのマナー、健康に対するリスクなどなど…。
美少女ゲームの場合となると、一般認識を軽々と超える倫理観に時として引きこまれる内容。「濡れ場」に至るまでの経過において、非常に犯罪性に富んだ場合がある事。当然嫌悪感や内容に対する疑問は抱くも、流れとして最後までやる場合が殆ど。甘いものばかりでは飽きるから今度は辛めのおせんべい、とばかりに純愛モノと陵辱モノを交互に手をつけてしまうような習性。
えー、最後の含めて全部個人的な感覚ではありますが…。これ、読書という趣味で考えてみても丸々置き換え可能だよなー、とも思う。難しいのばっかだと頭沸くのでエッセイものを間に挟むとか。よって、エロゲだけを糾弾する向きになるのは反発してしまうでしょう、恐らく。自分は愚かにも、数多のタイトルに「泣き」やら「笑い」が入った部類の人間ですから。しかしエロゲも悪い。そんな悪に反応する自分も悪人…でしょうね、そういった観点では。
ただでさえ誰の目にも触れるインターネット上で「こーのエロゲ最高!」と叫んでいるのは結構な迷惑ではありますでしょうし。ならばこそ、そんな自分を糾弾するような視線も絶えずあるという事を認識した上で、如何なる内容でもって返すかが重要なのかも知れない…かな?痴漢モノをひとしきり遊んで、「自分もやってみたいと思いました」では人生が終わっています。ファンタジーとしての突き抜け具合の素晴らしさ。非合法な観点からとは言え、女性の何気ない所作や言動に男がどれほど惹かれるのか、そこをCG一枚とテキストで表現している点。どのように、何かを伝えるものがあるのかどうか考えて書いてみるべきは?
別に無理に擁護しなくても良いし、どうしても許せない部分があれば批判してしかるべきところ。つまりは作品としての極当たり前の付き合い方をすれば、大概のエロゲが少なくとも己が内においては、その他一般の趣味と同列のものとして扱える…と思う訳です。盗んだバイクで走り出したら犯罪だよねーとセルフ突っ込み入れてみるのと同様に、女の子に拉致監禁かますのはエロゲだけっすよ!とサラリと流す感覚があれば良い。自然に自浄作用が働く、みたいな。
そんなこんなで、今回の事件。事件そのものは許せるものじゃあない。一方、原因の一部と思われるエロゲ、その中身に含まれる世間一般の感覚とは相容れない思想。個人個人、どう付き合うのか?やはり社会から無くなるべき存在なのか?その答えはエロゲで泣いて笑って興奮して、たまにブチ切れてみたりして…一通りゲームした人ならば、わかる事です。最終的には音楽や映画や書籍やTV…普段から楽しむ趣味その他と変わりはしない、良い所も悪いところも。ただしそれは全て18禁というフィルタにかかった中身で、時には目詰まりを起こす事もある。だから時にはキッチリ綺麗に掃除しなくてはならない、そこんとこ注意しなくてはね、と思う次第。
さて、ダラダラと書いてきましたが、じゃあエロゲに影響されてどうこう犯罪起こしちゃうヤツらはどうなのよ?という事も実際問題、ある。今回のは前提条件として最初に挙げた要素があるのでは、と思ってます。しかしエロゲが原因じゃないと擁護するわけでもない。それぞれ個別に色々な要因が絡まった結果ゲームに影響されるか、それともゲームが先か…それが問題だ。