采は投げられた

ＳＥＥＤ

ステラを湖に弔い思うは憎きフリーダム、といったところでしょうかね、シンは。ステラが水へ沈んでいくのはなかなか綺麗で儚い。海で出会った思い出を寄せて水葬にした、というのは考えすぎなのかな？ステラに身に着けさせたカケラは持ってた方が良かったんじゃないの、とも思いましたが…あれって別物なのか。
そんなステラが搭乗したデストロイの被害はもの凄い訳で、一体何がしたくてこうなったの、という感じ。連邦に楯突くとこうなるという政治的な威圧があるにしても、プラント陣営が絡んでいる以上、そうそう簡単には戦意喪失とまでは行かないでしょう。そもそも一連のジブリールの言動が、もっとも単純なコーディネーターへの憎悪によってのみで動いているように思えてならない。後先の戦況やらリスクやら、どうでも良いと取れるような。
まあ、それでも連合国におけるプロバカンダは問題ないと考えて、の事と思っておこうかな、と。ミネルバさえ落としていたなら、デストロイの事を考えるとユーラシアは連合勝利で終わっていただろうし。実際はミネルバもインパルスも健在なのですが、仮に今回の進撃をもって停戦交渉に持ち込めば、逆にプラントの「人道的支援」という立場が難しい局面にもなるのかも知れない。例えば長期的な戦争になれば現地の人々の考えも向きが変わる、といった具合に。……うーん色々考えてみた所で、ジブリールの「あースッキリ☆」という表情しか頭に浮かんでこないんですが！というのは内緒です。
さて置き、ミネルバ陣営。フリーダム対策をアレコレ立てるシンとレイ。今のアスランにはそれを咎める立場にはないか、悲しい事に。にしても、さり気なくレイがシンを誘導しているとも思える場面ですな。フリーダムを討つ方向へと。そうじゃなくても戦う理由がシンにはあると思うんですが、レイを通じたデュランダル議長の思惑が透けてみえるような演出にしているのかな。おっと、メイリンがアスランの苛立つ姿を発見。こういうフラグは大切です。しかしルナマリアはもっと積極的！さり気に「好き」なんて言っちゃってますよ。うーん久々に顔がにやける。しかし見事に噛み合わないし、ＮＧワードまで踏んでしまって少し可哀相。「権力」に反応するのは父親を思い出しての事かもと思ったが、自分の今までの経緯を降り返っての事でしたか。
アークエンジェルでは、ネオ＝フラガがあっさり判明。しかしエクステンデッド同様に記憶を操作されているのならばどうしようもない気がする。あ、軽い兄ちゃん具合がまた素敵な。それが素ですかネオさん。キラが確信していたのは不思議ですが、まあ戦闘スタイルやら癖やらが、フラガのそれだと思ったんじゃないかと。
そしてデュランダル議長の演説、開始。ミーアラクスの演説付きで色々あざといかーと思いつつ流れは完全にプラントが握った形か。ジブリールの形相には爆笑。結局考え無しかよ！と言わざるを得ない。後はカガリの反応とか。何が大変なんすかね、わからん。ふと思ったのは、ロゴス告発は平和主義を掲げるカガリがやるべきものだったのでは？という事。今回の戦争終結の暁には是非ラクスと組んでオーブの理念を世界に向け発信して下さい。生きていればね…。
まあ、これで晴れて世間的にも邪魔者となったアークエンジェル、ふらふらしていた甲斐がありましたねと言いたい。何がしたいのかわからないし伝わらなかった、という姿勢がここに来て逆にいかされていると感じます。フリーダムが勝つのかインパルスが勝つのか…一瞬でも勝敗がわかる描写があれば面白いなー。それから、決戦に入るまでにもう一度くらいは天使湯を希望する所存。宝の持ち腐れはいかんぜよ？