奏のためなら死ねる

まずは「極上生徒会」という存在に対する、とある示唆(6月12付けNEWS)がありまして。これがなかなか興味深いです。そういう見方をすれば、思わず「なる程」と頷いてしまうくらい、ブラックな組織でもあるかも。関連サイトの、少年漫画と少女漫画における「生徒会」の立ち位置の相違についての言及も言い得て妙です。そうか、確かに少年漫画的には生徒会モノってお目にかからないなぁ。
そこで自らを振り返ってみれば、完璧に少女漫画派なんだな、コレが。実際マリみてについてもこんな内容で「生徒会モノとしての面白さが新鮮」と語ってたり。となれば、極上生徒会もさほど抵抗なく観られると言う事になるんでしょうて。つまり、一般的な尺度から考えれば異常な制度も、少女漫画のフォーマットでみれば違和感なく楽しめる設定である。そして大概において神聖な面と邪悪な面、その両方を兼ね備えたトップ構成になっている…と思うのですが。
少年漫画的に言えば、確かに極上生徒会が悪の組織であると言っても良いですね。奈々穂の言動は、ボスに忠誠を誓って最後は格好良く散っていく四天王だとか、それ系の幹部みたい。ここはどう解釈するか(擁護するか)と言ったら、やはり一つは「女の園」であるが故の許容、になるか。別に世界征服企んでいる訳でもないし、逆にいえば“もう”世界は征服されているんだよな、奏会長に。卒業するまでの期間限定ですけど。あるいはクライマックスあたりに、決められた人生のレールをぶっ壊して自由になるぜ!的な感動のカタルシスが待っていたりするのかも知れない…のか?
そんなこんなで、少年的だろうが少女的だろうが、個人的には楽しめる方向で今後も観るとは思います。それは作画のシンプルさが逆にはまる要因にもなっているから、てのも大きい。ただし生徒会モノにおいて、大概は「眉目秀麗」なキャラが必須条件なんですよね。となると、逆にイメージしづらい面もあるか。あの絵柄でとても人気があるとは思えん、と醒めてしまったら楽しくないし。倫理面では奏様についていけるかついていけないのか…それが問題だ。

  • 第11話「ウイニング・ファイブ」感想。

なーんてグダグダと考えていたら、今回はもろ黒い内容でした。むしろ可笑しくなってきた、みたいな?会長って時々こんな陰謀めいた笑い顔みせますよね。副会長も「戦争だ!」って煽っていたし。
お話自体は逆境ナイン少林サッカーな展開に爆笑。しかもオチはまたもや短継琴葉ですかい。何ちゅうユーティリティ・プレーヤーなんだ!しかし絢爛生徒会のコテコテ登場シーンは関西人には堪らない演出でした。ホンワカホンワカつぶやいてしまう。後はそう、まゆらの扱いにまたもやときめいてしまった。最後までボロボロやん!しかし美味しいなぁ。香と小百合の落ち込みっぷりもナイスでしたが。しかし、どうせやるなら突然少林寺の力に目覚めた極上メンバーが超必技の数々で敵を撃破!な方が良かったかなー、と。
結局は会長及び隠密部の手のひらに収まった話なのか、と考えれば少々アレな感じがしないでもないか、モラル的にも際どいですが…無駄な事に全力投球!な遊撃部がいないとやはりつまらないので、ちょうど良い具合でバランス取れていると思います。来週は幼い副会長が気になるところ…でまた来週ー。