四季折々に妖人あり!!!

予想していた以上のボリュームが、7月前半のスケジュールに食い込んでさあ大変!といった個人的事情はともかく。…いや、大変だったのは確かなのですがゲーム自体に魅力がなければ時間を割こうとはしなかったのもまた事実。つまりは面白かった!と。個人的に、色々と考えさせられる1本となりました。
まずは全体的な印象ですが…これは正直、散漫というか。1本筋の入った感動、というのは受けなかったかも。理由としては、ヒロインごとの分岐の早さ・各シナリオにおける主人公以外の漢キャラの目立ち振り・サブキャラクターの充実、などなど。一つ一つの要素はどれも歓迎されるべき要素なのに、最終的にはコレだ!というものが薄くなってしまったのは残念。もっとも、この分析、双七・すずの主人公・ヒロインのルートをもってTRUEエンドとは受け取れない自らの嗜好による偏りが大きく影響してますけど。
しかし、個々のルートで見ればどれも良い!すずルートのエンディングなどはどれも好きだー!おっちゃんに乾杯。人間界で頑張るすずとか、冷静に考えればもの凄い破壊力ですよ可愛さ炸裂ですよ!<それは冷静ではない。 そして!何といっても最終決戦。…アレはやばい。テキスト読みつつ頭の中でムービーがどんどん組みあがっていく程の興奮を覚えました。そうそう、これに止まらず、戦闘シーンの描写はどれも似たような感覚でもって堪能しました。テキストの厚みに頼らず、イメージを喚起させる文章だった気がします。ゾクゾクっときたのは最終決戦くらいなんですけど、「間」における遊びの多さというかギミックの多さというか、そこら辺のバランスが個人的には好印象。強さのインフラも少なく、抑えが効いてましたし。多少、効きすぎなのかな?これは完全に好みの問題か。
刀子ルートはちょいと切なく甘酸っぱく、会長万歳!それに尽きます。ダーク刀子・ダーク双七のビジュアルの良さにも注目。後は、刀子先輩の声が良い。キャラとぴったりきてます!
薫ルートは、虎太郎先生の独壇場。…もしかして最強?というくらいに強いし目立ってます。主人公などは意外な組み合わせの2対1とか、別ベクトルで頑張りすぎ!ヒロインとしての薫さん、綺麗で可愛いお姉さん万歳!なのは良いんですが。ダークすずに押され気味だったので印象薄し。ただしエンディングは一番すんなり来た感じ。チャイナ最高ー!<別キャラです。
さて、意外な発見をしたのがトーニャルート。幼児体型というと、小さくて肉感的で(プニッとしてて)凹凸の少ない…そんな絵になりがちですが。これは要するに実年齢が幼いだけという印象にしかならない訳で、ロリに興味が薄ければ後回しにされかねない。そこにいくと、トーニャのそれは、「幼児体型な」というよりは「スレンダーな」キャラと言えるでしょう。肋骨が浮き出るほどの体つきと細い足から腰骨までのライン等々…やはり骨を見せてこその魅力、というものに気付かされる事請け合いです。性格・言動の素敵さとあいまって、ゲーム中屈指のお気に入りキャラとなりました。
うーん、ヒロインごとの感想だけで結構な長さになったかー。野郎キャラ及びその他の感想はまた後日という事で。