めがねのこころきょにゅうのたたずまい。

  • 「ぱいめが」感想。

これ程までに欲望に忠実なネーミングセンスに、まずは脱帽。そして、ある意味では陵辱モノ監禁モノをも凌ぐ危険性を孕んだ内容に脳を揺さぶられ。しかし最後はこう言い残すのです、「眼鏡は顔の一部です!」と。本能のまま引き寄せられるモノを感じたならばやって損はないエロゲだとは思います。
さて、とは言うものの、「眼鏡」については真に重要なキーワードだったか?と振り返ってみると…少し疑問が残りますか。主人公がヒロイン自体の魅力に気付く上で、奏先輩の時は巨乳が、梓鶴の時は眼鏡が、それぞれ障害になってしまうという二律背反的な描き方している所以でもあるんですが。巨乳眼鏡っ娘フェチの熱き理論でヒロインがほだされていく、みたいな単純な展開でも良かったのではないかと思います。その分ラブコメ要素が強くなっている訳で、ここら辺は完全に好みの問題ですかね?主人公の前だけでは眼鏡をかける、そんなヒロインの態度が素晴らしいのは言うまでもない事ですし!
一方の「巨乳」に関してですが…その拘り具合は尋常じゃないっす。そもそもキャラデザからして、いかにして自然体の巨乳サンを描くかという事に腐心して選ばれたものかが窺える出来ですし。頭身といい、顔の造形といい、体型のバランスといい、柔らかそうなイラストの塗り具合といい、かなりレベルの高い仕上がりと言えましょう。そこから繰り出される数々のエロシーンは、当然の如く、もの凄い威力。眼鏡とのコラボも、こっちの描写はなかなか良いかも。わざわざ掛け直させたメガネが、揺れる体に合わせてカチャカチャと音を立てる…そんなテキストがえらいツボに来ました!
そんな訳でエロは文句なし。ヒロインごとのエンディングの落差はもの凄いけど、それを気にするような種類のゲームではない。ただし、恐らくは開発時間等の都合もあってカットされたんだろうなぁと思わしき部分ははっきりと分かる訳で。それさえあれば素晴らしき巨乳眼鏡の世界が待っていたかと思うと、少し…いや、かなり残念。ライバルキャラのルートとか。ぺた胸の訓練模様とか。色々。
まあしかし、おまけシナリオの桃源郷でも充分凄いし、音楽などもノリが程よくマッチしているし。タイトル画面のBGM「リニア式メリーゴーランド」など、しばらくは脳内リフレインしまくりでした。アホウなリズムに乗って、勢いでやってしまうが良いエロゲ、と言えましょうー。