祈「ですので、ここの訳は“今度は何を理由に期限を延ばすのかな?”になりますわね」

15日間の激闘の後は、15時間睡眠。録画作業すら面倒な日々から解放されて、まずは『Fate/hollow ataraxia』体験版を目当てに↑の雑誌購入。ハチクロ最新刊と合わせて買うと1600円!綺麗に収まって何となく嬉しいけれど何となく虚しいのでした。まあ『つよきす』も収録されていてお得度は高かったです。以下、両ソフトのインプレッションをば少々。

恐らく、ツンデレ流行もこれで打ち止めだろうな…と予感させるタイトル。こういった、めまぐるしい「属性」ブームの隆盛と終焉に対しては、深く考えずにその「波」に乗っては楽しむ!…というスタンスなので特に問題はないんですけど。それに、「ツンデレかくあるべし」とか「このキャラはツンデレか否か?」という議論よりは、「ツンデレと聞いて誰を思い浮かべる?」という根源を問うた質問に対する答え(の集まり)の方がより真実に近づけるでしょうし。と同時にその答えにも大した意味はないだろうから。一つ一つ・節目節目の思い出になって、「次」なるブームの土壌として意識の中に溶け込んでいく運命なのです、どうにも。ちなみに個人的にツンデレの体現者=スクランの沢近とFate遠坂凛。この2人でほぼ、まかなえる!
そうは言ってもこの「つよきす」、なかなか侮れないヒロインが勢揃い!といった感じ。ツンデレキャラとしてイメージしやすいのは霧夜エリカくらいのものですが。他のヒロインに関しては、ツンデレが流布する以前から存在していた、「ツンデレ該当キャラ」という感触。「そういや、昔いたあのキャラもツンデレっちゃあツンデレなんかな?」という描写が具現化されている、とでも言えば良いのでしょうか。いずれにせよ、ツンデレ寄りに集まった面々なのは間違いないと思います。
意外だったのは男性陣の方で、声ネタは笑えますなぁやはり。スカウターが一等面白かったけど、もはや定番と言っても良いダンディボイス等、豪華極まりない。主人公は主人公で、どうやらちょっと可愛い系の美形といった面構えらしく。これが中々効果的というか、各ヒロインとの恋愛模様というのが想像し辛くて!こりゃあ別の意味で焦らされそうだな、と。正直、スバルエンドが見てみたいなと本気で思ってしまったのでした。全体的にもバランスとれていて、決して偏った仕上がりにはなっていなさそうだし、ちょっとやってみたくなりますわ、これ。

―凛が素晴らしい。セイバーの可愛らしさは凶悪そのもの、サブキャラ3人娘も大活躍、ライダー部屋も素敵空間、イリヤスメイドも動く動く、ランサーも水面下で本領発揮、タイガー・イズ・タイガー、などなど…。出くわす度ににやけてしまう、そんなエピソードが満載で、シリアス部分もいきなりどぎついのがまた良い!分量は少ないけど、やって損はないと思います。
そして。改めて、凛が素晴らしい。正直、今回の「ホロウ」で凛はやってくれるんじゃなかろうか、そんな期待すら湧いてくる程です。某月のカレー先輩とは訳が違う!と思っても無い事を述べてしまいたくもなります。
桜が少しでもフォーカスされれば、というバランスよりは、セイバーにますます拮抗する凛・ライダーという構図を作りかねない…そんな感触を受けたのですが、果たして製品版ではどうなっているのでしょうか?テックジャイアン本誌98ページの桃源郷は果たして真なるモノなのか?むしろ桜がいらな…もといこんな組み合わせが実現した日には、士郎は(モニター越しの自分は)どうなってしまうのか?遠坂の水着=ランサーのゲイボルクで心臓を貫かれたような衝撃、ですよ?ならば、セイバーとお風呂で、とか桜・ライダーと…とかは一体どれだけの威力を秘めているのか、これは是非とも確認しておかなければならないと誓えるであろう体験版なのでした。