想いは叶ったはずなのにね 何故か悲しい 空回りしてた頃の方が まだ優しい

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

ひとまず、決着。「終わり」と言われれば激しく中途半端、というか気になるところが多過ぎなのですが…「どっち?」という答えは先ず一つ。
それはともかく、破壊力大でした2人とも。相馬の小さく見せるリアクションがリアクションが!すんなり落ちればどれ程ラクになれるか。無理に抗うと田村のように狂ってしまうのです。もう一つの大きな要因、「相馬さんて、誰?」という手紙があるにしても。
中盤で、いわゆる3角関係のもつれの末に、どちらともダメになる―そんなバッドエンドを匂わせる展開になるわ、最後は最後でまたも逆襲の狼煙を上げる美少女の不敵な笑いがあるわと、かなりズンズンと響く展開。まだまだ田村くんの苦難は続くのでしょうが、それにしても何と羨ましき茨の道か、と思いつつ。
さて、妙に気になる「クールなツンドラ系」という属性ですが…これは言葉だけだと『ハチミツとクローバー』の理花のようなキャラクターを想像させます。絶対零度の眼差しに癒されるぅ!という感じで。
そんなこんなで、予想していた以上の興奮と感動が!そして笑えるニヤける!電車移動でチマチマ読んでいたので、さぞかし珍妙な顔付きになっていただろうなーと。公共の場では読めないくらいに、危険なブツなのでした。読んでましたが。