ラ・ブ・ラ・ブ?

#6を含めてここ3巻ほど、姉・妹・姉と「姉妹」シリーズとなっている『ROOM NO.1301』、読了。襲ったり襲われたりの場面が無いのが逆に珍しいので、今までの中では大人しい内容だったかと。ただし八雲・シーナ・飯笹・流輝・千夜パパと、男キャラの絡みが多くて新鮮ではあります。何てことはない呑みシーンで、男の本音炸裂している辺り、飯笹君もごく普通の野郎でしたか。八雲のバイト先で駄弁りつつ、噂の彼女を探したりするしで、シーナが絡むと普段異常なくらいに丁寧な会話をかます面々が、割と気安いレベルにまで落ちついてくれるのが楽しい。まあその堅苦しさが特徴といえば特徴なのですが。
女の子とはどうなのか?というと、割と報われない方向に行ってて。少々暗い。でも今回の、日奈をおんぶしながら交わしていた会話とその顛末、が妙に気に入りました。何でだろう、凄い自然な流れとして「そうなった」からでしょうか?何故かケチがつけられない、なるべくしてなった展開のように思えてならないのでした。健一が求めようとすると上手くいかない、ってのはあるかも知れないですね。千夜子の付き合い方が一番、彼を理解して上でのものになってるかも。冴子との約束も、共に過ごす上ではやはり必要になってくるのだろうし。
そんな訳で、さり気ない「良さ」を読んでて感じることが多かった#6ですが。次回はホタルとの続きで是非一発!あーでも副題的には妹なんでしょうか?「妹さんはメランコリック」とか安直か。それにしてもイラストの作風は幼い感じになってて、変化が激しい。線がラフな方が作者さんらしいと思ったのですが、さて。その辺の変わり様も毎回の楽しみではありますか。