運命の交差点

SEED、SEED DESTINYを振り返るのはこの特別編を観てからにしようと決めていた、というのはさておいて。まずは最後の追加エピソード。すすすすすす、素ー晴らしい!大・爆・笑!どこをどう辿ったらあんな邂逅にたどり着けるのか!最後まできっちり締めてくれてもう思い残すことはありません有難うございました。 終わり。うそ。
シンについては戦闘後からこっち、憑き物が落ちたような表情になるのは良いと思います。ただし、キラと会って「それだけ?」と思わせる…というかむしろ惹かれあうかのような見つめ合いを展開してどないすんねん、と。何となく、こうほら、わかるでしょ?という50話に及ぶ心理展開の帰結を視聴者に要求するのはもの凄い力技ですねー。何もかもが消化されていないキラとシンの因縁が全てを踏み越えて、歩み寄ったシーン…まさしくニュータイプ
改めて「主役」のキラとして。総集編で一つ、わかりやすかったのはアスラン−シンとキラ−レイの対決構図。この軸がバランス良ければ途中でシンが主役降板などと言われる事もなかったんだろうなぁと改めて確認できた訳で。まあリアルタイムではそんな風に思えるような出来ではなかったのは忘れませんが。キラが主役を張る事で、クルーゼを絡めたレイとの対決が中心となり、そこで前作のしこりを解いた両コーディネーターの在りようを示せた…というのは悪くないかも。クルーゼとデュランダルの会話シーンは意味不明だけど、雰囲気はあった。あの仮面男、何気においしいところ持ってってないだろうか。
TVシリーズ前半の主人公、アスラン。後半の二転三転っぷりはもはや何も言うまい、貴方がいなければDESTINYを毎週観ようとは思わなかったのだから。あの娘もこの娘もアスランに夢中!なシーンは楽しかったです。そして最後に隣にいたのは…!と、最後まで笑えた。でも真面目な話、カガリとシンの和解こそがあの場では必要だったのでは?今やキラよりも根が深い問題のような。こっちは戦い終わってノーサイド、というのが難しい。アスラン何とかしろよ。
で、ラストのラストは第3期の伏線というか序章の場面なんでしょうか?登りつめてしまった。ラクス様は永遠に。ちなみにキラとの密着具合に笑った。もうプラトニック(はあと)なんて言わせない。その点、アスランメイリンの帰り道は関係を測りかねる距離が逆に妄想を掻き立てる…!シンとルナはアスカガ的な感じがしないでもない。ルナマリアはあれだ、きっと期待のニューフェイスとしてアイドルデビューを果たすに違いない。何故か最終回に近づくにつれ、ルナが『プラチナ』を歌いながら戦場で「オレの歌を聴けー!」状態になる…という夢を良くみたものです。きっとー♪きっとー♪
という訳で。やっぱりDESTINYの締めとしてウルトラCをかました事、個人的な楽しみ方としては見事ツボにきました。今年一年、笑いと笑いを有難う。でも、テーマ性とかストーリー展開とかガンダムとしての「お話」としては非常にモヤモヤさせられたシリーズでもありました。その辺は前作「SEED」とともにまた振り返って今年を終わりたいな、と思いつつ。