2005に観たお芝居・映画について。

  • 映画

映画は何といっても『オペラ座の怪人』!最前列で観るのが最高に贅沢でした。ちょいと問題アリだった字幕は、DVDで一部変更されてます。とにかくオペラ座史上、最高に可憐なクリスティーヌにワイルドなファントムの組み合わせは必見。微妙にへたれたラウルが今となっては良いアクセントか…。四季のミュージカルと色々比較できるのが楽しかったです。舞台ならでは、映画ならではの良さを実感できる出来に拍手を。
そして『スター・ウォーズ エピソード3』!子供の頃からスターウォーズを観ていた者にとって、大いなる終わりと始まりを与えてくれた映画。どちらかというとアナキンよりもオビ=ワンが主人公の1〜3でしたが、帝国誕生までの流れとベイダー卿誕生の瞬間は非常に上手くできていたかと!それにしてもフォースの冥界があるなんて、はじめ「?」な話だったのですが4〜6の設定と繋がってるんでしょうね。
アニメでは『AIR』と『Z』。AIRは色々とぶっ飛んでて面白かった。太鼓目立ち過ぎ。Zは生トミノ観れたのが満足。新作カットは素晴らしいクオリティでした。ラストの引きにはググッとくるものが。

  • 舞台

相変わらずTVでの視聴が多かったので、2005年公演ものばかりを観られた訳ではないのですがとりあえず。
コーラスライン(劇団四季)
京都劇場にて観劇。殆ど最前列近くの席なんて初めてでした。自分たちの将来について考える場面が「えーと。学芸会?」的レベルだったのと、歌が少し厳しかった。の・で・す・が!それでも何度も涙が溢れて困りました。メチャクチャ良かったですよダンス。最初のオーディションの場面からはじまり、身の上話で繰り広げられるダンス、キャシーのソロ…鏡をバックに踊る姿が印象的。ザックも踊りまくっててビックリ。
この作品は芸術や創作活動に身をおく人にとっての普遍的な問題がテーマなのですが、ミュージカル役者にとってはやりたくて堪らない作品であると同時に、最も身近な不安だったり恐怖を実感する作品だと思うのです。それでも踊りたいーそんな思いを舞台の上から感じ取って、何度も胸が詰まって泣いた感動した…本当に観て良かったです。
あーでも1つ、最後の選抜で笑いが起きたのが…演出がもう少し良ければ最高のクライマックスだったのに、というのが少し残念。役者さん的に良かったのはディアナかな?サンタマリアにお願いする下りがお気に入り。


鈍獣
WOWOWにて視聴。凄い。最後やられた。クドカンの舞台って初めてだったんですが、それよりもまず演出の妙が光った感じ。そして相変わらず目の付け所が独特な脚本。演じるは古田新太生瀬勝久池田成志の3人。いやもう凄みを見せ付けられました。お芝居でこれほど身の毛もよだつ程の怖さを味わったのは無いくらい。夜中に見てたんでマジびびり。
それにしてもこの名前揃えて面白くないはずないよなーという演技がもう。古田新太が歌ってた歌、最高。

働きたくなーいー♪
横になりたーいー♪

て。「横になりたい」とか最高の歌詞だよ!マジ天才!ドンペリの歌も良かったなぁ。そもそも古田がナンバーワン・ホストという話自体素晴らしい発想です。池田成志もメチャ好きなんですが、この舞台に限っていえばある意味マジメな演技が。や、そのマジメな部分こそが面白い。


天保十二年のシェイクスピア
WOWOWにて視聴。全席指定16800円という値段に挫折した超大作。その分キャスティングも鬼豪華。毬谷友子には改めて驚かされました。おぼこい娘も狂い役も花魁も何でもござれで上手すぎるー!無理にミュージカル仕立てにしなくても良いような気がしましたが、最初と最後に歌う「♪もしもシェイクスピアがいなかったら」は耳に残るというか。思わず口ずさめるような、良い曲でしたわ。