形あるものだけを信じて

ホワイトデー上等。 (MF文庫J)

気合の入った二ヶ月連続刊行、いやはや２冊とも熱かったです。バレンタインやホワイトデーというイベントでここまで「好きだー！」全開な話だと逆に面白いというか。高校生カップルのありがちな悩みとありがちではない悩みを、とにもかくにも全力で何とか乗り越えようとする二人の姿には内界人でなくとも感動するものが。
それにしても仕込みが効いてるとは言え、鉄平のこれまでの行動はまさしくレジェンド。リビング・レジェンドだよアンタ。今回の百合百合学園における大規模戦闘の口火を切る対戦車戦の熱さ！まあその後の文七もいかしてたのですが。丹波文七ばりの格好良さと言えましょう。微妙に褒めてないですが！そして100対100規模の熱気に満ちた睨み合い。これが高校生の恋愛模様ってんだから驚きですよエエ。
曜子はどう絡んでくるかなー？と思ってたら、そう来たか！という方向でニヤリとさせられたり、大目玉さん今回はチョイ活躍ありだったり、真の敵がとうとう姿を現した的な次回以降の引きに期待がもてたりと、なかなか濃い一冊でありました。引き続き「恋愛は戦いだ！」なノリでのシリーズ展開を期待しつつ。