どこまで行けるのか
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (235件) を見る
今回のキーワードである「εに誓って」というメンバーの心理描写もなかなか効果的なトリック。何より、彼らが目指す果てを思わず覗いてしまいたくなるような、チープなようで響いてくる描写がグッド。今までの作品の中では一番共感できる(わかりやすい?)ものがありましたわ。
そして何といっても、今回の目玉は山吹でしょう。ものすごーく同情しちゃうなぁオイ。ちなみにラストシーンだけはばっちり予想通りで笑えたし。まあ事件そのものよりもよっぽど心配事ですわな。しかし姉に無茶な頼まれごとされる山吹クン…萌える。
萌えると言えば、海月の方も相当なもの。今回の事件が起きてもマイペースで本読んでるのに、萌絵が来るとわかった時だけ思わず反応して!わかりやすいったら。まあ、そんな反応をあらかじめ予想して焦る加部谷さんも可愛いっちゃあ可愛いんですけどねー。そんなこんなで、思ったよりも綺麗な物語なのが意外?でしたが。ちょいとお気に入り。