性別不詳ネーミングの極甘ロマンス群。

7時間目ラプソディー (花とゆめCOMICS)

7時間目ラプソディー (花とゆめCOMICS)

うわー、結構前に1話目読んだ記憶はあったけど、続きがあるとは思ってなかったので少し驚きのタイトル。それにしても倫子さん、かかか可愛ぃぇー!妄想している時の崩れ顔すらもっそいラブリー!作者らしいコミカルな展開+乙女ちっくなイベントのブレンドが相変わらず絶妙で、非常によろしかったのでした。
それはそれとして、サク先生が何故か『お迎えです。』の円ちゃんの未来像に思えて仕方なかったのですが、どうでしょう。さすがに、ここまでフランクな性格はしてないいだけどなー、妙にかぶるというか…阿熊さんとのその後とか合わせて、倫子さんよろしく妄想してしまいつつ。
ペンギンプリンス (フラワーコミックス)

ペンギンプリンス (フラワーコミックス)

『プリキュウ』の突き抜けたギャグセンスと恋愛要素の融合を目の当たりして以降、それとなく注目していた作者さんの短編集ー。表紙絵からするとファンタジー?と思わせつつも、至極まっとうな?学園ものでした。?マークが多いのは仕方ない、か。
ビジュアル的には表題作「ペンギンプリンス」の勅使河原さんがツボでした。悪人顔だけど笑うと可愛い「魔女」にペンギンのコジロウを支えにする「王子」という組み合わせは、何とも王道なラブコメ展開で頬がゆるむゆるむ。がけっぷちモード零式なんて単語がさくっと出てくるあたり、らしくて良い!その次、「千年ラブソング」の皆川さんもえらい可愛いし。
連作「Tea time」の方は、見た目二重人格の男が主人公を激しく調教!もとい、茶道の指導をかます一番コミカルな話。この手の破天荒さが面白いというか味なので、今後も激しく期待しつつ。
少女のメランコリー (フラワーコミックス)

少女のメランコリー (フラワーコミックス)

最後は、非常にグッと来る切ないけど凄く綺麗な物語を。表題作「少女のメランコリー」…まさしくメランコリー!高校時代の不安定さ・綺麗さをそのまま切り取ってきたかのような感性がめちゃ良いっす。そして、マリみて読者的には祥子様とか志摩子さんチックなビジュアルにも大満足なのでした。
ピーターパンにさよならを告げる恋の話も、関西弁の女の子の威力を見た!話も良いんですけど、何といっても最後の「銀のなみだ 銀のゆき」がめちゃくちゃツボ。妹の可愛さは尋常じゃ無ぇ。そして耳まで真っ赤なトナカイの瀬戸さんとか!こんなクリスマスがあって良いのだろうか…という程の甘いお話でした。
しかしオカシイのは、綺麗にまとめておいた次のページに炸裂する4コマ劇場。何ですかその小学館の建物は!腹がよじれそうになったわ。担当さんも激しく怪しい…漫画とのギャップが激しくて、色々な意味で侮れない作者さんだと思った…。


という訳で、作者の自画像やらおまけページやらを含めて、女の作者さんか激しく不明なタイトルをまとめて紹介してみましたが。作品自体は良質なラブコメだったりロマンスだったりするのに、妙に面白おかしい舞台裏…少女マンガの醍醐味の一つ、かも?